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川崎医科大学附属高等学校の特色・進学実績とワンストップ医学部進学の魅力

川崎医科大学附属高校

川崎医科大学附属高校

川崎医科大学附属高等学校(以下、川崎医大附属高)は、岡山県倉敷市にキャンパスを置く日本で唯一の医科大学附属高等学校です。1970年の開校以来、「良医を育てる教育」を不変の方針とし、高校3年間から大学医学部6年間までの一貫した9年間教育によって豊かな人間性と高度な学識を備えた医師(良医)の育成をめざしてきました。

1学年定員35名の少人数・全寮制という独自の環境のもと、卒業生の9割以上が医学部進学を果たすという全国的にも突出した実績を誇っています。ここでは、川崎医大附属高の教育方針やカリキュラム・学習環境の特色、直近5年間の進学実績、そして中学・高校から川崎医科大学へ進むワンストップ型進学のメリットについて、医学部進学を目指す小・中学生とその保護者の方向けに解説します。

教育方針と独自のカリキュラム

川崎医大附属高は「将来の医学・医療を担う良き医師を育てる」ことを教育理念に掲げています。

ここでいう「良医」とは単に医学の知識や技術があるだけでなく、豊かな人間性と患者への思いやりの心を兼ね備えた「真の医師」のことです。このような理念のもと、川崎医大附属高は高校から大学までの9年間を見通した一貫教育を実施しており、高校の3年間では医学部での学びにつながる基礎学力と医師に求められる資質を養成します。

具体的には、数学・理科・英語を重視した理系特化のカリキュラムを編成し、国語や地歴公民の授業は必要最小限にとどめる一方で、数学・理科・英語の授業時間を厚く確保しています。理科に関しては物理・化学・生物の3科目すべてが必修となっており、医学部入学後に必要となる素養を高校在学中に確実に身につけられるよう配慮されています。

このように全員が医学部志望という前提でカリキュラムが組まれているため、川崎医大附属高では一般的な高校のように文系・理系に分かれることなく、入学直後から医学部進学に直結した学びに集中することができます。

また、少人数制の利点を活かし、例えば英語の会話練習や数学・理科の演習では複数教員によるチームティーチングや習熟度別クラス編成を行い、きめ細かな指導で生徒一人ひとりの学力を伸ばしています。放課後には週3日間の補習(サポート授業)を全生徒員に実施し、土曜日にも2時間の補習が行われます。さらに夜間7時15分から10時30分までは、生徒たちが自習室の個別ブースで勉強に励む「一斉学習」の時間が設けられており、毎日教員が交替で常駐して質問対応にあたるほか、外部の夜間指導講師も配置されるという通常の高校では類を見ない手厚さで受験指導が行われています。

このような徹底した学習支援体制のおかげで、たとえ苦手科目がある生徒も遅れをすぐに取り戻すことができ、最後まで医学部合格という目標に向けて努力を継続できるのです。

川崎医大附属高ならではの高大連携プログラムも教育の大きな特色です。

特に1・2年次の「総合的な探究の時間」には、大学と協力した特別プログラム「ドクターロード」が展開されます。ドクターロードでは「医師をめざすモチベーションを高めること」を最大の目的に掲げ、多彩な取り組みが用意されています。

例えば、川崎医科大学の現代医学教育博物館で医学の歩みを学ぶ「MM見学」、附属病院の医師に1対1でインタビューする「医師へのインタビュー」、大学教授による特別講義「メディカルスクール・アワー」など実施され、最先端の医療現場を見る附属病院見学、大学の研究室で解剖学実習などを体験する「医科大学体験実習」、社会福祉施設を訪問する「旭川荘研修」といった大学・関連施設をフル活用したプログラムが次々と実施されます。

さらに、3~4人のグループでテーマを設定し調査・実験を行う「テーマスタディ」では、課題発見解決能力やチームワークを養い、年度末には研究発表会も開かれます。これら高校在学中の体験を通じて、生徒たちは医学や医療の実態に早い段階から触れ、自身の将来像を具体的にイメージしながら学ぶことができます。

アンケートでも「医師になるにはどんな力が必要かわかった意識して今後の学習に活かして身につけたい」という声が多く、生徒の満足度は非常に高いということです。このように川崎医大附属高のカリキュラムは、知識面の充実はもちろん、生徒の医師志望のモチベーションを引き上げ、将来良き医師となるための資質を育むことが重視されています。

全寮制の学習環境と学校生活

川崎医大附属高は全寮制であり、生徒は3年間を学友と24時間生活を共にします。全寮制を採用する第一の柱として掲げられているのが「豊かな人間性の形成」です。

異なる地域出身の生徒たちが寝食を共にする中で時に衝突も経験し、それを乗り越えていくことでコミュニケーション力や協調性が育まれます。3年間の寮生活を通じて自立心や友情、他者への思いやりを養って人間的に大きく成長できることは、将来医師になった際にも必ず役立つ貴重な経験です。「長時間を寝食共にしたことで、様々なタイプの人とも上手に付き合えるようになった。この感覚は医師になってから患者さんとの関係構築にも役立っている」と語る卒業生もりいます。

校内には男女それぞれの寮があり、居室は全室プライバシーが確保された個室です。寮には常に職員が常駐していて、生徒一人ひとりの生活を見守り支える体制が整っているため、遠方から預ける保護者の方も安心です。

規則正しい集団生活の中で自律心を養いつつ、学習面でも寮生活ならではのメリットがあります。それは、仲間と常に切磋琢磨できる環境です。同じ志を持つ全国の仲間たちと朝から夜まで励まし合いながら学べるため、「皆で協力して一緒に医学部に行こう」という前向きな雰囲気が自然と生まれます。ときには自習スペースで得意科目を教え合うこともあったり、互いに高め合うことでモチベーションを維持できるのも全寮制の高校でなければ得ることが難しい貴重な経験です。

少人数制と全寮制が相まって、生徒への手厚いサポートも川崎医大附属高の魅力です。

教員と生徒の距離が非常に近く、授業時間外でも質問や相談がしやすいアットホームな雰囲気があります。成績が伸び悩んだ生徒には放課後にマンツーマンで補習をしてくれることもあり、どの生徒も決して見捨てられることなく「できるようになるまで」徹底的に面倒を見てくれる指導体制が整っています。

疑問点はその日のうちに解決できるため学習の遅れを溜め込まずに済み、効率よく勉強を進められる環境です。このように生徒一人ひとりに寄り添う指導のおかげで、「入学時にはそれほど強い医師志望でなかったが、先生方の熱意ある指導や居心地の良い環境のおかげで3年間頑張り抜け、医学部に合格できた」という卒業生の声を聞くこともあります。

学業・生活両面で充実したサポートを受けながら、同じ夢を持つ仲間と3年間切磋琢磨できることが、川崎医大附属高で学ぶ大きな意義となっています。

川崎医科大学への進学実績(直近5年間)

全国的に見ても医学部合格は狭き門ですが、川崎医大附属高では毎年卒業生の約9割がそのまま川崎医科大学医学部医学科へ進学しています。直近5年間においてもこの傾向は変わらず、年度によって多少の差はあるものの、概ね85~90%以上の高い内部進学率を維持しています。

たとえば2023年度卒業生の場合、27人中24人が川崎医科大学医学部に内部推薦で進学しており、進学率は約88.9%にのぼりました。川崎医科大学への推薦入学制度(学校推薦型選抜)を活用することで、一般受験に比べ圧倒的に有利な条件で医学部に合格できるのが強みで、2022~2024年度の過去3年間では内部推薦組の医学部合格率は1.2倍の競争率で実績75名中65名合格と極めて高い水準でした。

これは同期間の川崎医科大学一般選抜の倍率(23.4倍)と比べても格段に高い合格率です。こうした制度のおかげで、川崎医大附属高の生徒の大半は現役で川崎医科大学に進学を果たしており、浪人せずストレートで医学部に入学できる点は大きな魅力です。

学校全体の累計実績で見ても、開校から現在まで卒業生1,700名余りの約9割が川崎医科大学に合格しています。

2023年度までの累計では卒業生に対する川崎医大進学率は90.3%です。

この数字からも、川崎医大附属高がいかに安定して多数の生徒を内部進学させているかが分かります。内部推薦試験で不合格となったごく少数の生徒についても、翌年再度受験するチャンスが与えられており、実際に現役で不合格でも1年浪人して合格を果たすケースがあります。最終的に見ると、卒業生のほぼ全員が川崎医科大学医学部に進む道が開かれていると言っても過言ではありません。

他大学医学部への進学実績(直近5年間)

川崎医大附属高の卒業生は基本的に川崎医科大学への進学を前提としていますが、中には他大学の医学部へ進む生徒もいます。内部推薦で川崎医大に進学しなかった場合、本人の希望や学力に応じて他の私立医学部や国公立医学部を受験する選択肢もあります。

卒業生全体の医学部進学率は他大学を含めると約94~95%に達しています。例えば2022年度までの累計では、附属高校卒業生の約95%がどこかの国公立、私立の医学部に進学しています

直近5年でも同様に、川崎医大以外の医学部に合格する生徒は毎年若干名おり、川崎医大への内部進学者と合わせて医学部合格者はほぼ全員にのぼる年もある状況です。具体的な大学名は公表されていませんが、難関私立医学部や地元国立大学医学部などへ進学する例も散見されます。

以上のように、川崎医大附属高の生徒は卒業後ほぼ例外なく医学部医学科へ進学していることが大きな特長です。医学部合格という目標達成に向けてこれほど確実性の高い高校は他になく、その実績が全国の医師志望者から注目される理由です。

中高一貫で医大へ進むワンストップ進学

川崎医大附属高に中学卒業後そのまま入学し、エスカレーター式に川崎医科大学へ内部進学する道は、いわば「医師へのワンストップ進学」と呼べるコースです。医師を志す生徒・保護者にとって、この一貫ルートには多くのメリットがあります。

第一に挙げられるのは、やはり医学部合格の確実性が飛躍的に高まることです。医学部受験は年々競争が厳しく、一般的には「現役で医学部合格」は狭き門ですが、附属高校からの内部推薦制度を利用すれば医学部合格率は格段に上がります。

上の述べた通り、川崎医大附属高から川崎医科大学合格率は毎年9割前後、他大学も含めれば95%近くに達します。これは全国平均の医学部進学率(高校卒業生全体の約1%程度)とは比較にならない高さであり、また川崎医科大学医学部の一般入試倍率(直近3年で23倍超)と比べても圧倒的に有利な数字です。ほぼ全員が医学部に進める高校というのは日本で他に類がなく、医学部進学を目指す家庭にとって大きな安心材料です。

第二に、浪人や再受験のリスク・コストを大幅に減らせる点も重要です。医学部受験では1年や2年の浪人も多く、中には合格まで何年も要するケースがあります。そうした長期戦に伴う精神的負担や経済的負担は、生徒本人だけでなく保護者にも重くのしかかります。

しかし、川崎医大附属高のルートであれば、原則として高校3年間で医学部合格まで到達できるため、浪人を前提とした予備校通いなどが不要です。上の子の医学部受験で苦労した保護者のかたが、下の子を川崎医大附属高に入学させるというケースも多いという話も耳にします。

現役で医学部に入学できることは生徒にとっても保護者にとっても大きな魅力であり、この安心感が附属高校を選ぶ決め手の一つです。

第三に、川崎医大附属高では高校段階から医学の世界に触れられるメリットがあります。前述のドクターロードをはじめ、附属高校では医学部や附属病院と連携した教育プログラムが豊富に用意されています。これらを通じて高校生のうちから医療現場の実情や先端の医学に触れることで、単なる受験勉強では得られない経験と視野を身につけることが可能です。

「医学部に入ってから必要な科目」を重視したカリキュラムのおかげで、入学後もスムーズに医学専門課程の学習に入っていくことができるという利点もあります。言い換えれば、附属高校の一貫教育は医学部で学ぶための土台作りを高校3年間で済ませてしまう役割を果たしており、その先の6年間の学びをより深く実りあるものにしてくれると言えます。

第四に、良医となるための人格教育が受けられる点も見逃せません。附属高校では医学部合格だけがゴールではなく、「良き医師になるための力を養う」ことに主眼が置かれています。寮生活で培う自主性や協調性、課外プログラムで育む探究心やコミュニケーション能力など、人間力の面での成長を重視する教育は、将来医師になったとき必ず役に立つ財産となります。単に受験勉強に追われるのではなく、医師としての心構えや使命感を高校生のうちから培えるのは、附属高校ならではの強みでしょう。

最後に、こうした一貫教育で結ばれた人的ネットワークも大きなメリットです。全国から集まった仲間たちと高校・大学を通じて濃密な絆を築くことができるので、卒後に各地で活躍する同窓の医師たちとの繋がりが生まれます。このネットワークは将来医療の現場で助け合ったり情報交換したりする上で貴重な財産になるに違いありません。

以上のように、川崎医科大学附属高等学校から川崎医科大学医学部へと進むワンストップ型の進学には、医学部合格の高い確実性と受験負担の軽減、そして将来を見据えた総合的な人材育成という大きなメリットがあります。

医師になる夢をできるだけ確実に、しかも人間的成長を遂げながら実現したいと願うご家庭にとって、川崎医大附属高は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。医学部進学実績という結果だけでなく、その過程で得られる学びと成長こそが、同校が半世紀にわたってかかげ続けてきた「良医を育てる教育」の真価と言えます。

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