岡山大学医学部医学科の二次試験において、面接は「総合判定」の資料として扱われます。点数化は公表されていませんが、「段階評価で一定基準を下回ると、学科試験が満点でも不合格」という実質的な足切りが存在します。
旧六医科大学の一角として、高い倫理観と論理的思考力が求められる岡大面接。過去の受験生からの復元情報を基に、最新の傾向と対策を徹底解説します。
目次
岡山大学医学部・面接の基本スペック
まずは敵を知るところから始めましょう。形式自体は非常にオーソドックスです。
- 形式: 個人面接
- 面接官: 3名(教授級。中央の面接官が進行を務めることが多い)
- 時間: 10分〜15分
- 雰囲気: 非常に穏やか。圧迫の報告は皆無ですが、回答の「論理的整合性」は厳しくチェックされます。
過去問アーカイブ:頻出質問と深掘りパターン
過去3年間の受験生からの報告を、4つのカテゴリーに整理しました。
① 志望動機と「なぜ岡大か」
最も重視されるセクションです。他大学(特に広島大や近隣の国立大)との違いを明確にしましょう。
- なぜ医師なのか?(きっかけとなった原体験)
- なぜ岡山大学なのか?(Planetary Healthへの共感、中国・四国地方最大の医局ネットワークなど)
- 将来は何科を志望しているか?(現時点の興味でOK)
- 臨床医と研究医、どちらに魅力を感じるか?
② 倫理観とSNSリテラシー(近年のトレンド)
岡大では、「医師とデジタル・倫理」に関する質問が頻出しています。
- 医師がSNSで発信する際、どのようなリスクがあるか?
- 「いいね」を稼ぐために不適切な投稿をする医師をどう思うか?
- 患者のプライバシーと情報の拡散性について、あなたの考えは?
- AIが医療診断を行う時代に、医師に求められる「人間性」とは何か?
③ 医療時事・社会問題
最新のキーワードに対する「自分の意見」を準備しておく必要があります。
- アルツハイマー病の新薬(レカネマブ等): 高額薬剤と医療経済の関係について。
- 医師の働き方改革: 2024年4月からの時間外労働規制についてどう考えるか。
- 地域医療の格差: 岡山県北部などの医師不足をどう解消すべきか。
④ 高校生活と自己分析
調査書の内容に基づいた質問です。
- 部活動での挫折経験と、そこから学んだこと。
- 自分の長所が「医師になった際にどうマイナスに働くか」(弱点の裏返し)。
- (浪人生の場合)この1年間の生活で得た「学力以外の成長」は何か。
合格を左右する「岡大特有」のキーワード
面接官の印象に残るために、以下の要素を回答に組み込むことを推奨します。
■ Planetary Health(プラネタリー・ヘルス)
岡山大学が全学を挙げて推進する理念です。単なる「地域医療」に留まらず、「地球環境と人類の健康を一体として捉える視点」について触れると、大学への理解度が非常に高く評価されます。
■ 強固な関連病院ネットワーク
岡山大学は中四国地方に広大な関連病院(いわゆる「学閥・医局」のネットワーク)を持っています。「この地域の医療を支える中核拠点であること」や「多様な症例を経験できる環境」を志望理由に組み込むと、説得力が増します。
■ 課題解決能力(アドミッション・ポリシー)
岡大は「自ら課題を見つけ、解決する力」を求めています。質問に対して「Aだと思います」で終わらせず、「なぜなら〜」「一方で〜という課題もあります」と多角的に論じる姿勢を見せましょう。
受験生へのアドバイス:面接を「対話」にするコツ
岡山大学の面接官は、受験生を「未来の同僚」として見ています。
- 結論ファーストで話す: 15分という短い時間です。1つの質問に対する回答は1分以内にまとめましょう。
- わからない時は素直に: 時事問題で知らない単語が出た場合、「不勉強で存じ上げませんが、〇〇という理解でよろしいでしょうか」と聞き返す誠実さが、医師としての適性に繋がります。
- アイコンタクトを絶やさない: 3人の面接官全員と視線を合わせるように意識してください。
まとめ:岡山大学医学部に合格するために 岡大面接は「落とすための試験」ではなく「確認のための試験」です。しかし、SNSリテラシーや倫理観での失言は致命傷になり得ます。自分の考えを論理的に、かつ誠実に伝える練習を繰り返してください。
