滋賀医科大学医学部(一般選抜・前期日程)の面接試験は、通常の個人面接だけでなく、その場での対応力や思考力を問うMMI(多面的客観評価)に近い形式やグループワークが実施されるのが大きな特徴です。
目次
面接の形式
- 個人面接: 面接官3名、時間は約10分。
- グループワーク(集団形式): 受験生6名に対し面接官1名、時間は約35~50分。与えられたシチュエーションに対して、個人での検討と集団での討論を行います。
個人面接での過去の質問内容
滋賀医科大学の個人面接では、志望理由などのオーソドックスな質問に加え、「正解のない問い」に対してその場で考えて答える質問が多く見られます。
【独自のシチュエーション・思考力を問う質問】
- ドラえもんについて: あなたをドラえもんの登場人物に例えると誰か。また、助けを求めようとしないジャイアンのようなタイプの人と、あなた(ドラえもん役)はどう関わるか。
- 好き嫌いへの対応: しいたけ(または、にんじん)が嫌いな友人に、それを食べさせるにはどうしたらよいか。もし、無理に食べさせて友人が怒ってしまったらどう対処するか。
- 倫理・ルール: 試験当日に交番を見つけたらどうするか。友人がカンニングしているのを目撃したらどうするか。
- 人間関係・コミュニケーション: 勉強以外で最近熱中していることは何か。遅刻ばかりして「ノートを見せて」と言ってくる友人にどう対応するか。
- 医師としての対応: あなたは執刀医で、助手がミスをして患者が大出血してしまった。指導医として助手に何と言って対処するか。
- 自己分析: 自分が一番安心する場所はどこか。自分の長所と短所を簡潔に。フリーライダー(何もしないで利益だけ得る人)についてどう思うか。
【標準的な質問】
- なぜ医師になりたいのか、なぜ本学なのか。
- 将来はどこで働きたいか、どんな医師になりたいか。
- 高校時代に頑張ったこと、部活動での人間関係や困難をどう乗り越えたか。
- 気になるニュース。
グループワークの過去の課題(シチュエーション問題)
特定の状況設定が書かれた資料を読み、必要な道具の選択や優先順位を話し合います。
- サバイバル課題:
- 「新入生オリエンテーションの登山中、天候不良で遭難した。手元にある道具リスト(地図、毛布、マッチ、懐中電灯、救急箱など約16種類)から、山小屋にたどり着くために必要なものを4つ選び、優先順位をつけよ」という課題に対し、個人検討ののち集団で討論する。
- 医療・社会課題:
- 「白血病で入院し学校に来られない生徒に対し、周囲ができるサポート(治療法の調査、家族への経済支援、励ましの言葉など)に優先順位をつけよ」。
- 「授業形式(対面のみ、オンラインのみ、対面+オンライン)のどれが良いか、3つの選択肢を順に並べ替え、その理由を述べよ」。
受験生へのアドバイス
合格者の体験記によると、用意した回答をそのまま話すのではなく、「その場で図や資料を読み取り、適切な回答を構築する練習」が不可欠です。面接官は受験生の発言を深く掘り下げてくるため、自分の考えを論理的に説明し、矛盾のないように答える力が必要です。
