東京大学に「首席」という名称の公的な称号や官職のような制度はありません。しかし、実態として「入試での最高得点者」や「卒業時の成績最優秀者」は存在しており、メディアやファンの間で「首席」と呼ばれたり、大学から表彰を受けたりすることはあります。
東大理科三類(理三)に関連する「首席」の事情と、有名な人物について解説します。
目次
東大における「首席」の実態
東大では、以下の2つの意味で「首席」という言葉が使われることが一般的です。
- 入試首席(最高点合格者):入試で科類ごとに最も高い点数を取った人です。大学が公表することはありませんが、本人が成績開示の結果をSNSなどで公開したり、予備校の追跡調査で判明したりします。
- 卒業首席(成績最優秀者):卒業時に各学部で最も優秀な成績を収めた人です。医学部(理三が進学する学部)では「東京大学総長賞」の授与や、卒業式の答辞を担当することが「首席」の証とされることが多いようです。
理科三類・医学部に関連する有名な「首席」級の人物
理三は「日本最難関」であるため、そこでトップを獲る人物は「伝説」として語り継がれることが多いです。
岡田康志(おかだやすし)
- 「東大史上最高の天才」 と称されることもある伝説的物。
- 灘高校時代、高2・高3の東大模試で全国1位(全科目1位)を独占。
- 理三に現役合格後、現在は東京大学大学院教授・理化学研究所チームリーダーとして生命科学の研究で世界的に活躍しています。
河野玄斗(こうのげんと)
- メディアで最も有名な理三出身者の一人。
- 在学中に司法試験に合格し、卒業後には医師国家試験と公認会計士試験にも合格した「三冠」達成者。
- 入試時の成績も極めて高かったことで知られ、「東大医学部の神脳」としてクイズ番組等で活躍しました。
福島孝徳(ふくしまたかのり)
- 世界的な脳神経外科医(通称「神の手を持つ男」)。
- 理三から医学部に進み、卒業時の成績が極めて優秀であったとされています(※時代背景もあり、現代のようなSNSでの開示はありませんが、学問的功績は圧倒的です)。
山口真由(やまぐちまゆ)
- ※注意: 彼女は「東大首席卒業」として非常に有名ですが、理科三類ではなく法学部(文科一類出身)です。
- 「首席」という言葉を世間に浸透させた代表的な人物ですが、理三の人物ではない点に注意が必要してください。
表彰制度としての「総長賞」
東大には、学業や研究、課外活動で顕著な功績を挙げた学生に贈られる「東京大学総長賞」という制度があります。医学部卒業時にこれを受賞する人は、実質的な「卒業首席」として扱われることが多く、将来の医学界を担うエリート中のエリートと目されます。
