2026年3月7日、富山大学は医学部医学科・前期日程の合格者を発表しました。今年度の入試は、過去最高水準の志願者数を記録した昨年度の反動を受け、倍率が大きく落ち着く結果となりました。
2026年度(令和8年度)前期日程 合格発表結果
合格発表資料および確定志願状況に基づくデータは以下の通りです。
- 募集人員: 68名
- 志願者数: 284名
- 合格者数: 69名(合格発表PDFに「合格69名」と明記)
- 志願倍率: 4.2倍
- 実質倍率: 約4.1倍(志願者284名÷合格者69名で算出)
過去3年間の入試結果・倍率比較
確定した2026年度のデータを、過去2年間(2025年度・2024年度)のデータと比較しました。富山大学医学部において顕著な「隔年現象」が今年も鮮明に現れています。
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 志願倍率 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年度(今年) | 68名 | 284名 | - | 69名 | 4.2倍 | 4.1倍 |
| 2025年度(昨年) | 65名 | 562名 | 284名 | 71名 | 8.6倍 | 4.0倍 |
| 2024年度(一昨年) | 65名 | 222名 | 162名 | 75名 | 3.4倍 | 2.2倍 |
※2026年度の数値は公式発表に基づきます。
【分析:志願者数の急減と「足切り」の不実施】
- 顕著な隔年現象: 昨年度(2025年度)は、志願者が一昨年度の2.5倍以上となる562名に激増し、志願倍率は8.6倍(全国4位)に達しました。今年度はその反動(敬遠心理)により志願者が284名へと約半分に減少しました。
- 第一段階選抜(足切り)の不実施: 富山大学では志願倍率が約5倍を超えた場合に第一段階選抜を実施する予告がありますが、今年度は4.2倍に留まったため、昨年度と同様に足切りは実施されませんでした。出願者の多くが二次試験に進めたものと推察されます。
- 定員を1名上回る選抜: 募集人員68名に対し、最終的に69名の合格者が選ばれており、安定した選抜が行われました。
富山大学医学部の選抜の特徴
富山大学の前期日程は、共通テスト1000点、個別試験700点の計1700点満点で判定されます。
- 2次試験の構成: 個別試験700点のうち、数学・理科が各200点、英語が200点、そして面接に100点が割り振られています。
- ユニークな面接形式: 2次試験では、4人の受験生に対して3人の面接官がつく「集団面接(20分)」と、同じく4人の受験生が互いに向かい合って話し合う「集団討論(20分)」の両方が課されるのが特徴です。
- 適性評価: 面接の評価が著しく低い場合には、学科試験の成績に関わらず不合格となる規定があります。合格した69名は、高い学力だけでなく、討論等を通じて医師としての協調性や論理的思考力を認められた精鋭たちです。
今後の日程
- 合格発表日: 2026年3月7日
- 入学手続締切: 2026年3月15日
まとめ: 2026年度の富山大学医学部入試は、昨年の超激戦から一転して倍率が4.2倍まで低下し、受験生にとっては近年でも比較的チャンスの大きい年となりました。この厳しい選抜を勝ち抜き、合格を手にされた69名の皆様、本当におめでとうございます。和漢診療学など独自の特徴を持つ富山大学で、素晴らしい医師への道を歩み出されることを心より応援しております。
