2026年3月10日、東京大学は前期日程試験の合格者を発表しました。国内最難関である理科三類においては、第一段階選抜(足切り)による厳格な絞り込みが行われ、最終的には定員をわずかに上回る99名が合格を果たしました。
2026年度(令和8年度)前期日程 入試結果
最新の合格発表資料および確定志願・第一段階選抜状況に基づくデータは以下の通りです。
- 募集人員: 97名
- 志願者数: 377名
- 志願倍率: 3.9倍
- 第一段階選抜 不合格者数: 105名
- 第一段階選抜 合格者数(二次試験受験予定者): 272名
- 最終合格者数: 99名
- 実質倍率: 約2.7倍(二次受験予定者272名÷合格者99名で算出)
東京大学理科三類では、志願倍率が募集人員の「約2.8倍」を超えた場合に第一段階選抜を実施する予告がなされていました。今年度は志願倍率が3.9倍に達したため予告通り選抜が実施され、105名が不合格となりました。その後、二次試験に進んだ272名の精鋭の中から、定員を2名上回る99名が最終合格を手にしました。
過去3年間の入試結果・倍率比較
確定した2026年度のデータを、過去2年間(2025年度・2024年度)の最終結果と比較しました。
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年度(今年) | 97名 | 377名 | 272名(予定) | 99名 | 約2.7倍 |
| 2025年度(昨年) | 97名 | 388名 | 285名 | 98名 | 2.9倍 |
| 2024年度(一昨年) | 97名 | 416名 | 286名 | 98名 | 2.9倍 |
※2026年度の数値は大学公表データに基づく(実質倍率は「受験者数÷合格者数」)。
【分析:志願者の減少傾向と倍率の推移】
- 志願者の減少: 2024年度(416名)、2025年度(388名)と続いてきた志願者数の減少傾向は今年度も続き、377名となりました。
- 合格者数の微増と倍率の低下: 過去2年間の最終合格者数はいずれも98名でしたが、今年度は1名多い99名となりました。二次試験への進学者数(272名)が過去2年より少なかったことに加え、合格者が増えたことで、実質倍率は2.9倍から約2.7倍へとやや緩和される結果となりました。
東京大学理科三類の選抜と面接の特徴
東京大学の前期日程は、大学入学共通テストが110点満点に圧縮され、個別学力検査(二次試験)が440点満点という、計550点満点で判定されます。
- 面接試験による適性評価: 理科三類では、学科試験(英語120点、数学120点、理科120点、国語80点)に加えて「個人面接」が課されます。
- 面接の形式と内容: 事前にアンケート(医学を志す理由や自己評価等を400字以内で記入)を提出し、それをもとに面接官3名に対して受験生1名で、8〜15分程度の面接が行われます。過去には「医師の志望理由」「将来どうしていきたいか(どの診療科に進みたいか)」「気になるニュース」などが質問されています。
- 厳格な基準: 面接は点数化こそされませんが、医学への適性(倫理観、コミュニケーション能力等)が評価され、成績によっては学科試験の成績にかかわらず不合格となることがあります。
まとめ
2026年度の東京大学理科三類の入試は、志願者数の減少により実質倍率がやや下がったものの、第一段階選抜で105名が足切りされるなど、依然としてトップ層同士の極めて熾烈な争いでした。この国内最難関の壁を乗り越え、見事合格された99名の皆様、本当におめでとうございます。世界をリードする医師・医学研究者への第一歩を歩み出されることを心より応援しております。
