関西医科大学医学部は、近畿圏の私立医大において大阪医科薬科大学と双璧をなす最難関校の一つです。2026年度の合格実績を分析すると、近畿圏の超進学校による圧倒的な占有と、全国各地のトップ校からの流入という二つの側面が浮き彫りになりました。
以下に、合格者1名の高校まで含めた全ランキングデータと、その傾向に関する考察をまとめます。
目次
関西医科大学 医学部 合格者数ランキング
| 合格者数 | 高校名(都道府県) |
| 31名 | 西大和学園(奈良) |
| 26名 | 洛南(京都) |
| 22名 | 高槻(大阪) |
| 21名 | 四天王寺(大阪) |
| 17名 | 東大寺学園(奈良) |
| 16名 | 帝塚山(奈良) |
| 14名 | 神戸女学院(兵庫) |
| 13名 | 洛星(京都) |
| 12名 | 甲陽学院(兵庫)、智辯学園和歌山(和歌山) |
| 10名 | 東海(愛知)、大阪桐蔭(大阪)、清風南海(大阪) |
| 9名 | 須磨学園(兵庫)、広島大附(広島) |
| 8名 | 六甲学院(兵庫) |
| 7名 | 高田(三重)、灘(兵庫) |
| 6名 | 旭丘(愛知)、堀川(京都)、北野(大阪)、天王寺(大阪)、福岡大附大濠(福岡) |
| 5名 | 浜松北(静岡)、南山(愛知)、膳所(滋賀)、東山(京都)、大阪星光学院(大阪)、清風(大阪)、白陵(兵庫)、愛光(愛媛)、ラ・サール(鹿児島) |
| 4名 | 洛北(京都)、大阪教育大附池田(大阪)、長田(兵庫)、奈良(奈良)、弘学館(佐賀)、青雲(長崎) |
| 3名 | 東京学芸大附(東京)、岡崎(愛知)、滝(愛知)、西京(京都)、同志社(京都)、夙川(兵庫)、奈良女子大附中教(奈良)、桐蔭(和歌山)、松江北(島根)、岡山朝日(岡山)、広島学院(広島)、大手前丸亀(香川)、久留米大附設(福岡) |
| 2名 | 千葉・県立(千葉)、開成(東京)、新潟(新潟)、浜松日体(静岡)、向陽(愛知)、海陽中教(愛知)、名古屋(愛知)、嵯峨野(京都)、高津(大阪)、近畿大附(大阪)、金蘭千里(大阪)、明星(大阪)、西宮東(兵庫)、淳心学院(兵庫)、雲雀丘学園(兵庫)、畝傍(奈良)、奈良学園登美ヶ丘(奈良)、鹿島朝日(岡山)、徳山(山口)、徳島市立(徳島)、土佐塾(高知) |
| 1名 | 市川(千葉)、渋谷教育学園幕張(千葉)、筑波大附(東京)、海城(東京)、北里大附(東京)、桜美林(東京)、攻玉社(東京)、渋谷教育学園渋谷(東京)、成蹊(東京)、田園調布学園(東京)、桐朋(東京)、新潟明訓(新潟)、富山中部(富山)、金沢大附(石川)、藤島(福井)、岐阜(岐阜)、磐田南(静岡)、理論(静岡)、沼津東(静岡)、富士(静岡)、静岡学園(静岡)、千種(愛知)、京都女子(京都)、京都成章(京都)、大阪教育大附天王寺(大阪)、大阪教育大附平野(大阪)、茨木(大阪)、清教学園(大阪)、同志社香里(大阪)、神戸大附中教(兵庫)、神戸(兵庫)、宝塚北(兵庫)、姫路西(兵庫)、甲南女子(兵庫)、神戸海星女子学院(兵庫)、聖心学園中教(奈良)、智辯学園(奈良)、奈良学園(奈良)、鳥取西(鳥取)、米子東(鳥取)、津山(岡山)、岡山白陵(岡山)、広島大附福山(広島)、広島井口(広島)、小倉(福岡)、西南学院(福岡)、明治学園(福岡)、都城泉ヶ丘(宮崎)、宮崎大宮(宮崎)、鶴丸(鹿児島)、昭和薬科大附(沖縄) |
2026年度入試結果の主要分析
近畿圏トップ共学校による圧倒的占有
上位4校(西大和学園、洛南、高槻、四天王寺)だけで合計100名もの合格者を輩出しています。これらの学校は、京大・阪大といった最難関国公立大学医学部との併願者が非常に多く、関西医科大学がそれらトップ層の確実な受け皿、あるいは第一志望先として機能していることが分かります。特に西大和学園の31名は、学校単位での対策の深さを物語っています。
広域化する志願者層(東海・中四国・九州)
近畿圏外に目を向けると、東海(10名)、広島大附(9名)、福岡大附大濠(6名)など、各地域の有力校が上位に食い込んでいます。さらに、1〜2名の合格校リストには、開成(東京)、渋谷教育学園幕張(千葉)、ラ・サール(鹿児島)、昭和薬科大附(沖縄)など、全国のトップ校が網羅されています。これは、学費減額改定や入試制度の改革を経て、関西医科大学のブランドが全国区の「難関私立医大」として完全に定着した結果と言えます。
公立トップ校の動向
私立進学校が優位な状況に変わりはありませんが、北野(6名)、天王寺(6名)、堀川(6名)、膳所(5名)など、近畿圏の公立トップ校からも一定数の合格者が出ています。国公立医学部を第一志望とする公立校の受験生にとっても、関西医科大学は外せない併願先となっている実態が鮮明です。
合格校の多様性と受験戦略
合格者1名の高校が非常に多岐にわたる(北は新潟から南は沖縄まで)点は、関西医科大学の入試が非常に公平であり、かつ全国から優秀な層が集まっている証拠です。同時に、これら1名の学校の多くは各県を代表する進学校であり、偏差値上位層が地域を問わず受験に踏み切る「実力相応校」としての地位を確立しています。2026年度のデータは、関西医科大学がもはや「地元の有力医大」という枠を超え、全国のトップ層が競い合うプラットフォームとなっていることを示しています。受験生にとっては、これら上位ランキングに名を連ねる高校の層と競い合うだけの、高い学力と戦略的な対策が不可欠です。
