京都府立医科大学(府立医大)は、京都府民枠の設定など地域貢献の側面を持ちつつも、一般選抜では全国屈指の難問が出題されることで知られます。2026年度の合格実績においても、その高いハードルを突破した精鋭たちの出身校は、各地のトップ層に分散しています。
目次
【合格者数別ランキング】完全版
| 合格者数 | 都道府県 | 高校名 |
| 16人 | 京都 | 洛南 |
| 11人 | 京都 | 洛星 |
| 5人 | 京都 | 堀川、洛北 |
| 4人 | 京都 | 西京 |
| 奈良 | 西大和学園 | |
| 3人 | 大阪 | 四天王寺 |
| 2人 | 千葉 | 市川 |
| 東京 | 女子学院 | |
| 三重 | 高田 | |
| 京都 | 京都両洋、東山 | |
| 大阪 | 高槻 | |
| 愛媛 | 愛光 | |
| 1人 | 埼玉 | 市立浦和 |
| 東京 | 筑波大附属、国立、開成、駒場東邦、Shoei(頌栄)女子学院 | |
| 神奈川 | 聖光学院 | |
| 長野 | 屋代 | |
| 静岡 | 浜松北 | |
| 愛知 | 千種、海陽中等教育、東海、南山 | |
| 滋賀 | 膳所、守山 | |
| 京都 | 南陽、福知山、宮津天橋、桃山、京都女子 | |
| 大阪 | 天王寺、豊中 | |
| 兵庫 | 甲陽学院、白陵、雲雀丘学園 | |
| 奈良 | 畝傍、帝塚山、東大寺学園 | |
| 鳥取 | 米子東 | |
| 岡山 | 岡山朝日、就実 | |
| 広島 | 広島大附属、AICJ | |
| 山口 | 徳山 | |
| 福岡 | 久留米大附設 | |
| 熊本 | 熊本 |
データから読み解く4つの考察
「洛南・洛星」による圧倒的な占有率
首位の洛南(16人)と2位の洛星(11人)で、合格者全体の大きなシェアを占めています。京都の私立二強にとって、府立医大は「京大医学部の併願先」または「地元最高峰のターゲット」として不動の地位にあります。特に洛星は、自由な校風の中でも医学部志向が伝統的に高く、府立医大への合格者数は学校の勢いを示すバロメーターとなっています。
公立進学校の躍進と「京都公立御三家」の定着
京都の公立勢では、堀川(5人)、洛北(5人)、西京(4人)の「京都公立御三家」が揃って上位にランクインしています。府立医大は二次試験の比重が高く、記述力が求められる試験内容ですが、これらの公立進学校が独自の探究学習などで培った論理的思考力が、医学部入試においても十分に通用していることを示唆しています。また、福知山や宮津天橋といった北部・中部の公立校からも合格者が出ており、京都府全体の学力底上げが伺えます。
首都圏・全国最難関校からの「逆遠征」
特筆すべきは、1名合格校に並ぶ開成、駒場東邦、聖光学院、筑波大附属といった首都圏の超進学校の顔ぶれです。通常、これらの学校は東大理IIIや旧帝大医学部を目指しますが、あえて京都の単科医大である府立医大を選択している点に、京都府立医科大学の学術的評価の高さがうかがえます。また、久留米大附設(福岡)や熊本(熊本)、愛光(愛媛)といった西日本のトップ校からの合格もあり、近畿圏に限定されない「全国区の難関医大」としての立ち位置がより強固になっています。
多様な合格校の背景
2名合格校にある京都両洋や東山、1名合格校の雲雀丘学園や就実など、近年医学部特化型のコースや指導を強化している私立校の台頭も見逃せません。最上位の固定化されたランキングだけでなく、こうした中堅〜上位私立校が着実に合格者を出している点は、指導ノウハウの普及を感じさせます。
