救急医療の最前線で「現場治療」を可能にするドクターカー。関西各府県の主要な配備病院をまとめました。
大阪府
大阪府は全国で最もドクターカー運用が活発な地域の一つです。
- 大阪大学医学部附属病院(吹田市)
- ドクターヘリの基地病院でもあり、空と陸の両面から高度な救急医療を展開。ヘリが飛べない夜間や荒天時もドクターカーがカバーします。
- 大阪公立大学医学部附属病院(大阪市阿倍野区)
- 大阪市南部をカバー。消防局との連携が極めて強く、都市部特有の事案に迅速に対応します。
- 済生会千里病院(吹田市)
- 日本のドクターカー運用の先駆け。北摂地域の救急の要として、圧倒的な出動実績を誇ります。
- 岸和田徳洲会病院(岸和田市)
- 泉州地域を24時間体制で守る民間病院の雄。重症事案へのアグレッシブな出動で知られています。
- 関西医科大学総合医療センター(守口市)
- 北河内エリアを担当。機動性の高いラピッド・レスポンス・カーも併用し、医師を早期に現場へ投入します。
- 大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)
- 府立の基幹病院として、重症外傷や循環器疾患などに対し、現場から高度治療を開始します。
- 堺市立総合医療センター(堺市)
- 堺市全域をカバーする救命救急センター。救急隊員が同乗するワークステーション型運用も実施。
兵庫県
広大な県域を持つ兵庫県では、都市部と地方部で役割を分担した運用がなされています。
- 兵庫医科大学附属病院(西宮市)
- 阪神間の救急医療の中核。高度救命救急センターとして、ドクターカーによる早期介入と高度な集中治療を直結させています。
- 神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市)
- 日本有数の救急受け入れ数を誇り、神戸市内の重症事案にドクターカーで24時間対応。
- 兵庫県災害医療センター(神戸市)
- 神戸赤十字病院と隣接。災害派遣(DMAT)の拠点でもあり、ドクターカーは日常の救急から大規模災害まで対応。
- 公立豊岡病院(豊岡市)
- ドクターヘリ基地病院。広大な但馬地域において、ヘリとカーを効率的に使い分ける「ハイブリッド運用」の全国的モデル校です。
- 兵庫県立はりま姫路総合医療センター(姫路市)
- 中播磨エリアの拠点。最新の医療機器を搭載したドクターカーを運用し、広域からの救急要請に応えています。
- 加古川中央市民病院(加古川市)
- 東播磨地域の救急を支え、消防と連携した迅速な医師派遣体制を構築しています。
京都府
歴史的な景観と都市機能が混在する京都では、迅速な医師投入が命を救う鍵となります。
- 京都第二赤十字病院(京都市上京区)
- 府内初の高度救命救急センター。京都市中心部で、狭い路地などヘリが降りられない場所へもドクターカーで駆けつけます。
- 宇治徳洲会病院(宇治市)
- 京都南部の救急の砦。2024年に高度救命救急センターに指定され、ドクターカーの運用体制もさらに強化されています。
- 京都府立医科大学附属病院(京都市上京区)
- 大学病院としての高度な知見を現場へ。ドクターヘリとの広域連携においても重要な役割を担います。
- 市立福知山市民病院(福知山市)
- 京都府北部の救急を担い、公立豊岡病院のドクターヘリとも緊密に連携して広域カバーを行っています。
奈良県・滋賀県・和歌山県
各県とも、大学病院や県立病院が中心となり、ヘリとの連携を重視した体制を整えています。
- 奈良県立医科大学附属病院(奈良県橿原市)
- ドクターヘリ基地病院。ヘリの機動力を補完する形で、中南和地域の救急現場へドクターカーが出動します。
- 奈良県総合医療センター(奈良市)
- 奈良市周辺の救急医療を支え、迅速な現場治療開始を目指す体制を維持しています。
- 滋賀医科大学医学部附属病院(滋賀県大津市)
- 滋賀県全域を視野に入れた救急体制。琵琶湖周辺の事案に対し、陸路からの最短アプローチを担います。
- 済生会滋賀県病院(滋賀県栗東市)
- 湖南地域の基幹。ドクターヘリとのドッキングポイント(合流地点)への医師派遣など、連携実績が豊富です。
- 和歌山県立医科大学附属病院(和歌山市)
- ドクターヘリ基地病院。山間部が多い和歌山において、ヘリとドクターカーを最適に組み合わせた救急システムを運用。
ドクターヘリとドクターカーの「強力なタッグ」
最近のトレンドは、両者の連携(協調運用)です。例えば、遠方の現場へはドクターヘリが向かい、ヘリが着陸できる広場までドクターカーが病院から(あるいは別病院から)駆けつけて患者を引き継ぐ、といった運用が行われています。これにより、搬送中も途切れることなく高度な治療が継続されます。
