2025年、神戸大学医学部は日本の医学教育の歴史を塗り替える大きな一歩を踏み出しました。医学部の中に「医療創生工学科」という、医学と工学をダイレクトに融合させる新学科を設置したのです。
「自分はドクターを目指す医学科志望だから、工学は専門外」と考えている受験生の皆さん。その認識は、今日でアップデートしましょう。「工学の隣で医学を学ぶ」ことは、将来のあなたの医師としての価値を決定づける強い武器になります。
ここは、特定の診療科での具体的な連携事例を交えながら、神戸大学医学部医学科に進学する圧倒的なメリットを解説します。
これまでの日本の医学部では、工学部は別のキャンパスにあるのが一般的でした。しかし、神戸大学は医学部(楠キャンパス)の中に医療創生工学科を併設しました。
白衣を着た医学科生と、デバイスやAIを操る工学科生が、同じ食堂で、同じラウンジで語り合う。この「物理的な近さ」が、現場の課題を技術で解決する「MD-Engineer(医師兼エンジニア)」という新しいエリート層を育てます。
目次
現場で何が起きている?診療科別の「医工連携」最前線
医学科の学生が、将来どのような環境で働くことになるのか。具体的な診療科の事例を見てみましょう。
1. 外科・産婦人科:国産手術支援ロボット「hinotori」の進化
神戸大学は、川崎重工業とシスメックスが設立した「メディカロイド」社と協力し、日本初の手術支援ロボット「hinotori」を生み出した聖地です。
- 具体的な取り組み: 消化器外科や産婦人科でのロボット手術が日常的に行われており、2025年からは小児外科などの繊細な領域への応用も加速しています。
- 医学科生のメリット: 単なる「ユーザー」として操作法を学ぶだけでなく、工学科の学生や教員に「このアームの角度をあと3ミリ変えれば、もっと安全に切れる」といったフィードバックを送り、次世代機を共に創る経験ができます。
循環器内科:次世代デバイスの開発と血管内治療
カテーテルを用いた心臓や血管の治療において、神戸大学は世界をリードしています。
- 具体的な取り組み: 日立製作所等と連携し、血管内の断面を光でスキャンする「OFDI(光干渉断層診断システム)」の高度化や、AIによるプラーク(血管の詰まり)の自動判別技術を開発しています。
- 医学科生のメリット: 「職人技」に頼っていたカテーテル治療を、工学的な数値とAIで標準化するプロセスを間近で見られます。これは将来、デバイスメーカーの共同開発パートナーとして活躍する道に直結します。
脳神経外科・整形外科:「スマート手術室(SCOT)」での統合管理
手術室そのものをネットワーク化し、あらゆる情報を統合する「SCOT(Smart Cyber Operating Theater)」プロジェクトが進んでいます。
- 具体的な取り組み: 手術中のMRI画像やバイタル情報をAIが統合し、執刀医の視界(MRグラスなど)に最適な情報を投影します。
- 医学科生のメリット: 情報過多な現代の医療現場で、「情報をどう整理し、決断を下すか」というシステムエンジニア的な思考を持つリーダー医師としての素養が養われます。
神戸大学医学部を選ぶべき3つの「戦略的理由」
① 「共通言語」を話せる医師の希少価値
将来、あなたが新しい治療法を思いついたとき、エンジニアに「医学的に不可能なこと」を頼んだり、逆に工学的な可能性を逃したりしては意味がありません。学生時代から工学的な思考回路(ロジカルなシステム構築)に触れることで、「技術を臨床に翻訳できる医師」になれます。
② ポートアイランド「医療シリコンバレー」との直結
医学部からほど近い「神戸ポートアイランド」は、日本最大級の医療産業都市です。
- 理化学研究所(RIKEN)のスパコンや、100社を超える医療系スタートアップが集結。
- 医療創生工学科との連携により、学生のうちから医療ベンチャーへの参画や起業、グローバル企業でのインターンシップといったチャンスが飛躍的に増えています。
③ 医師としての「キャリアの天井」を壊せる
「一生、病院の中で患者さんを診る」のも素晴らしいことですが、神戸大学の環境はそれ以上の選択肢を与えてくれます。
- 特許を持つ発明家医師
- 医療AI開発の責任者(CTO)
- 次世代の医療制度を技術面から設計する行政官
神戸大学は「未来の医療をデザインしたい」あなたを待っている
2025年の改革により、神戸大学医学部は「過去の医学を教える場」から「未来の医療を実装する場」へと進化しました。
医学科への進学を目指す皆さん。あなたが目指すのは、教科書に載っている治療を行うだけの医師ですか? それとも、エンジニアと一緒に、5年後・10年後の教科書を書き換える医師ですか?もし、後者のワクワク感に共感できるなら、神戸大学医学部はあなたにとって世界で唯一無二のキャンパスになるでしょう。
