医学部専門個別予備校

大阪医科薬科大学 医学部医学科 徹底解説【2026年度入試版】

大学データ

設立年度

1952年

河合塾偏差値

66

河合塾偏差値共通テスト利用ボーダー偏差値

87%

キャンパス

本部キャンパス:大阪府高槻市大学町2-7(地図

キャンパスの背景

大阪医科薬科大学(旧大阪医科大学)のキャンパスは大阪府高槻市の中心市街にあります。高槻市は江戸時代、高槻藩(永井氏)の城下町として発展し、高槻城が市内に築かれていました。大学本部の所在地「城北町」という地名からも分かるように、キャンパスは高槻城跡の北側に位置しています。高槻城は明治維新後に廃城となり、大正時代には陸軍の施設等を経て、市街地として再整備されました。1927年(昭和2年)に大阪医科大学(当時は専門学校)が創立されると、高槻城址公園に隣接する現在地に校舎が建設されました。キャンパス周辺には城の石垣や土塁は残っていませんが、南側の高槻城公園には往時を偲ばせる外堀跡が水路として整備されています。町の中心に医学教育機関が置かれたことで、高槻は「学園都市」としての顔も持つようになりました。戦後しばらく大学本館はウィリアム・ヴォーリズ設計の歴史的校舎を使用しており、レンガ造りの趣ある建物が残っていました 。現在は新校舎に建て替えられていますが、高槻の街は江戸期から続く文化と医療の薫りを今に伝えています。

電話番号

072-684-7117

付属病院

  • 大阪医科薬科大学病院(高槻市)(地図
  • 大阪医科薬科大学三島南病院(高槻市)(地図
  • 関西BNCT共同医療センター(高槻市)(地図
大阪医科薬科大学病院:北摂地域の中核的な大学病院で、急性期医療から高度専門医療まで幅広く対応しています。2025年7月22日に新本館がグランドオープンし、「超スマート医療」を推進する大学病院として、ICTを活用した診療環境やデジタルホスピタルアートなどを導入しています。がん診療連携拠点病院として、内科、外科、放射線治療科などの専門医が連携し、質の高いがん医療を提供しています。
大阪医科薬科大学三島南病院:急性期から回復期、慢性期まで幅広い医療を提供し、地域医療機関と連携しています。一般病床123床(急性期病棟91床、回復期リハビリテーション病棟32床)、療養病床91床(地域包括ケア病棟41床、療養病棟50床)を有しています。デイケア(通所リハビリテーション)を併設し、看護師や理学療法士、介護福祉士が連携して医療ニーズの高い利用者様の支援を行っています。
関西BNCT共同医療センター:BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)によるがん治療を目的とした施設で、世界初の教育研究機関に附属するBNCT臨床施設として設立されました。2020年6月からは、切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部癌に対するBNCT治療が保険適用となり、診療が開始されました。最先端のPET-CTを導入し、がん検診や診断に活用しています。

創設者

大阪高等医学専門学校設立委員会(代表者:田中市兵衛、大阪府議会議長)および初代校長・神田耕造。現在の大阪医科薬科大学医学部は、1927年に「大阪高等医学専門学校」として開校したのが始まりです。当時の設立は地元実業家・政治家らの募資によるもので、具体的な創設者個人は定めにくいですが、濱地 藤太郎(はまじ とうたろう)博士が準備段階から深く関わり、開校後初代教頭として学内を支えました。のちに旧制大阪医科大学への昇格や新制大学への移行を経て、2021年に大阪薬科大学との統合で「大阪医科薬科大学」となっています。創立当初の主要人物、濱地藤太郎博士は整形外科医で、ドイツ留学経験もある大阪帝国大学医学部出身の医師でした 。彼は「女子にも門戸を開いた5年制医学専門学校」の実現に貢献し、1928年の開校時には「大阪女子高等医学専門学校」として女性学生も受け入れました (戦後男子共学化)。また、初代校長の神田耕造博士は内科学教授で、大阪大学から迎えられています。大阪医科大学(旧制)となった戦後も、教員陣は阪大系列の教授が多く、新制大学以降も関西の医学教育ネットワークの一角を担ってきました。薬学部との統合は近年の出来事ですが、もともと1904年創立の大阪道修薬学校(大阪薬科大学の前身)が同じ学園にあり、両校は協力関係にありました。

学納金(2025年度)

  • 初年度:6,100,000円
  • 入学金:1,000,000円
  • 授業料:1,880,000円
  • 実習料:345,000円
  • 施設拡充費:1,260,000円
  • 教育充実費:1,500,00円
  • その他の費用:115,000円
  • 6年間の総額(諸費用込み):29,075,000円
  • 学納金は1年次のみ2期に分けて納入する。

寄付金・学債

入学後、任意の寄付金を募集する。

学納金関連情報

  • 大阪医科薬科大学医学部奨学金
  • 大阪医科薬科大学仁泉会奨学金(同窓会)
  • 大阪医科薬科大学鈎奨学基金など

2026年度募集概要

  • 総合型 あり
  • 推薦型 あり
  • 編入学 なし

2026年度募集人員

  • 総合型選抜「至誠仁術」(併願制)5名
  • 学校推薦型選抜 指定校制 4名
  • 学校推薦型選抜 公募制 10名
  • 一般選抜前期 66名
  • 一般選抜 大阪府地域枠 2名
  • 一般選抜 後期 15名
  • 共通テスト利用 10名

2026年度募集日程

総合型選抜「至誠仁術」(併願制)5名

  • 出願期間:12月11日(水)~1月22日(水)締切当日消印有効
  • 1次試験:2月10日(月)
  • 合格発表:2月18日(火)13:00予定
  • 2次試験:2月20日(木)
  • 合格発表:2月21日(金)13:00予定
  • 手続き締切:2月28日(金)
  • 辞退締切:3月27日(木)17:00まで

学校推薦型選抜 指定校制入試 4名(専願制)

  • 出願期間:11月1日(水)~11月8日(水)締切当日消印有効
  • 1次試験:11月16日(月)
  • 合格発表:12月2日(火)13:00予定
  • 2次試験:2月20日(木)
  • 合格発表:12月13日(金)13:00予定
  • 手続き締切:12月13日(金)
  • 推薦条件:詳細は高等学校長へ通知。

学校推薦型選抜推薦入試 公募制 10名(専願制)

  • 出願期間:11月1日(水)~11月8日(水)締切当日消印有効
  • 1次試験:11月16日(月)
  • 合格発表:12月2日(火)13:00予定
  • 2次試験:2月20日(木)
  • 合格発表:12月13日(金)13:00予定
  • 手続き締切:12月13日(金)
  • 推薦条件:高等学校を2025年3月に卒業見込みの者で、全体の学習成績が4.0以上の者。かつ合格した場合、入学を確約するもの。その他詳細は募集要項を確認。

一般選抜前期 66名

  • 出願期間:12月11日(水)~1月22日(水)締切当日消印有効
  • 1次試験:2月10日(月)
  • 1次試験合格発表:2月18日(火)13:00予定
  • 2次試験:2月20日(木)
  • 2次試験合格発表:12月21日(金)13:00予定
  • 手続き締切:2月28日(金)
  • 辞退締切:3月27日(木)17:00まで

一般選抜 大阪府地域枠 2名

  • 出願期間:12月11日(水)~1月22日(水)締切当日消印有効
  • 1次試験:2月10日(月)
  • 1次試験合格発表:2月18日(火)13:00予定
  • 2次試験:2月20日(木)
  • 2次試験合格発表:12月21日(金)13:00予定

一般選抜 後期 15名

  • 出願期間:12月11日(水)~2月28日(水)締切当日消印有効
  • 1次試験:3月10日(月)
  • 1次試験合格発表:3月15日(火)13:00予定
  • 2次試験:3月18日(木)
  • 2次試験合格発表:3月19日(金)13:00予定
  • 手続き締切:3月26日(金)
  • 辞退締切:3月27日(木)17:00まで

共通テスト利用 10名

  • 出願期間:9月25日(水)~10月7日(水)締切当日消印有効
  • 1次試験:1月18日()、19日()
  • 1次試験合格発表:2月18日(火)13:00予定
  • 2次試験:2月28日(木)
  • 2次試験合格発表:3月4日(金)13:00予定
  • 手続き締切:3月11日(金)
  • 辞退締切:3月27日(木)17:00まで

入試科目

一般選抜前期

  • 外国語:英語 100点(80分)
  • 数学:数学I, II, III, A, B(行列含む), C(ベクトル, 複素数含む) 100点(90分)
  • 理科:化学基礎、科学、生物基礎、生物、物理から2科目 200点(120分)
  • 小論文:前期(1次試験日に実施するが1次試験には使用せず2次試験の合否判定に用いる)
  • 2次試験:小論文(1次試験に解答したもの)、面接(段階評価)

一般選抜後期

  • 外国語:英語 100点(80分)
  • 数学:数学I, II, III, A, B(行列含む), C(ベクトル, 複素数含む) 100点(90分)
  • 理科:化学基礎、科学、生物基礎、生物、物理から2科目 200点(120分)
  • 2次試験:小論文、面接(段階評価)

大阪府地域枠

  • 外国語:英語 100点(80分)
  • 数学:数学I, II, III, A, B(行列含む), C(ベクトル, 複素数含む) 100点(90分)
  • 理科:化学基礎、科学、生物基礎、生物、物理から2科目 200点(120分)
  • 小論文:前期(1次試験日に実施するが1次試験には使用せず2次試験の合否判定に用いる)
  • 2次試験:小論文(1次試験に解答したもの)、面接(段階評価)

大学入試共通テスト地域枠

  • 外国語:英語 R4:L1 200点(R80分, L60分解答30分)
  • 数学:数学IA, IIBC 各100点(各70分)
  • 理科:化学、生物、物理から2科目 各100点(各60分)
  • 国語:現代文 100点(古文、漢文は含まない)100点(90分)*110点満点を100点に換算
  • 2次試験:小論文、面接(段階評価)

合否判定

1次試験(共通テスト利用は共通テスト)の合格者に2次試験を課し、総合的に判断する。

受験料

  • 一般選抜(前期、後期)60,000円
  • 大阪府地域枠 60,000円
  • 共通テスト利用 32.000円
  • 総合型選抜 32,000円
  • 学校推薦型選抜 32,000円

試験会場

一般選抜前期大阪府地域枠1次試験

  • 大阪:関西大学千里山キャンパス(地図
  • 東京:大手町サンケイプラザ(地図
  • 愛知:TKPガーデンシティPREMIUM名古屋前(地図

一般選抜後期1次試験

  • 本学本部キャンパス(地図
  • 東京:大手町サンケイプラザ(地図

現浪比率

現役:浪人=32.7%:67:3%

男女比率

男子:女子=66/8%:33.2%

地元占有率

大阪府:その他=28.9%:71.1%

2024年度合格上位高校

  • 洛星(京都)15人
  • 洛南(京都)10人
  • 大阪星光学院(大阪)8人
  • 清風(大阪)8人
  • 甲陽学院(兵庫)8人
  • 帝塚山(奈良)8人
  • 四天王寺(大阪)7人
  • 清風南海(大阪)7人
  • 高槻(大阪)6人
  • 金襴千里(大阪)5人
  • 西大和学園(奈良)5人
  • 東海(愛知)4人
  • 北野(大阪)4人
  • 丸亀(香川)4人

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