医学部専門個別予備校

偏差値を正しく理解することの重要性

医学部受験生や保護者にとって、偏差値を正しく理解するということは重要なことです。実際、偏差値に関する誤った理解が原因で、数字に振り回され、「力がついてきている実感が持てない」「志望校のレベルをもう少し下げないと合格できる気がしない」とネガティブになってしまう受験生を目にすることがあります。模擬試験の結果の分析や受験校選択を正しく行うためにも、偏差値のしくみを理解し、活用できるようにしましょう。

偏差値とは

偏差値とは、 自分の試験の点数が全受験者の中で平均点を中心にして、上や下へどれだけ隔たりがあるかを表しています。試験の点数のように、ばらつきのあるものは一般的に「正規分布」すると考えられています。正規分布とは、平均点を取る受験者の人数がもっとも多く、両端(点数の高い方、低い方)にいくにつれてどんどん人数が少なくなっていくという分布です。偏差値は、試験の結果がこのような正規分布に近似すると仮定して計算されています。

偏差値のとらえ方

偏差値とは、受験者全体の中での「自分の立ち位置を知る」ための大切な指標です。そして、偏差値は順位でとらえることにより理解しやすくなります。例えば、1 万人が受験した試験において、受験者の点数が正規分布している場合、偏差値と割合(上位%) 、人数は概ね次のようになります。

偏差値からわかること

受験生は模擬試験の結果を分析し、次の試験に向けて「偏差値を5上げる」というような目標を立てることがあります。しかし、「偏差値を5上げる」といっても、偏差値を50 から55 に上げるのと偏差値を 70 から75 に上げるのとでは、同じ「5上げる」でも難易度は大きく異なります。上の表からも分かるように、偏差値を55 に上げるということは、受験者全体の上位 31%に入れるように成績を上げる、偏差値を 75 に上げるということは、上位 0.6%に入れるように成績を上げるということになります。

偏差値55 以上の受験者は約 3 人に1 人の割合、偏差値 75 以上の受験者は約160 人に1 人の割合となるので、偏差値を 5 上げるための難易度の違いは一目瞭然です。特に、偏差値が高くなってくるほど実力のあるライバルが増えてくるので、それを追い抜くのは容易なことではありません。逆に見方を変えれば、全受験者が 1 万人の試験において、偏差値が 50 から 55 に上がるということは順位がおよそ 1900 位も上がることになりますが、偏差値が 70 から 75 に上がっても順位はおよそ 170 位しか上がったことになりません。

偏差値を理解して正しい受験戦略を

以上のように、偏差値の意味を正しく理解していないと、模擬試験の結果から自分の立ち位置を正確に把握することができず、その結果、受験生は不必要に落ち込んだり、ネガティブになったりすることがあります。偏差値の意味を正しく理解することによってはじめて自分の立ち位置を正確に把握することができ、次の試験に向けた目標設定、受験校選択を正しく行うことができるようになるのです。

グリットメディカルでは、生徒だけでなく講師がともに模擬試験の結果を丁寧に分析するので、科目ごとの弱点や課題を発見しやすく、明確な目標を立て、その後の学習をより効率的に進めていくことができます。


  • 偏差値とは何か。図解でわかるその意味と使い道・求め方 (外部リンク)
  • 偏差値とは何?偏差値の意味と求め方・計算方法をわかりやすく解説!(外部リンク)
  • 偏差値の意味・目安・5つの性質 (外部リンク)
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