医学部専門個別予備校

医学部受験に向けてのインプットとアウトプットの両立


受験勉強においては、日常の学習の中でインプットとアウトプットを計画的にバランスよく繰り返すことが大切です。そして、受験生の多くは、学校や塾・予備校の授業を通して知識のインプットをおこなっているので、アウトプットのほとんどを授業時間外の自習を通しておこなうことになります。ここで絶対に避けたいのが、 「インプットとアウトプットのバランスが崩れ、学習効果がまったく上がらない」という状況ですが、気づかないうちにこのような状況に陥ってしまっている受験生がいます。以下に、その原因と対策について説明します。

インプットとアウトプットのバランスが崩れてしまう原因

インプットとアウトプットのバランスが崩れてしまう原因には次のようなものが挙げられます。


① 授業のレベルが高すぎる
② 授業時間が多すぎる
③ 自習用教材が自分に合っていない


授業のレベルが高すぎる

授業を受けるメリットの 1 つは、参考書や問題集の解説だけでは理解が難しい難解な概念や解法をかみ砕いて分かりやすく解説してもらえる点です。習熟度別授業などで少しでもレベルの高いクラスで授業を受けた方が成績が上がるだろうと考え、自分の学力から乖離したハイレベルな授業を受けようとする受験生がいますが、これでは授業を受けていても疑問点ばかりが残り、効果的なインプットをおこなうことはできません。結果的に、授業の復習が進まず、アウトプットの時間も削られてしまいます。

授業時間が多すぎる

進学校や塾・予備校の集団授業では、最新の入試出題傾向をふまえ、系統立てて設計されたカリキュラムの中で学ぶことができるので、知識を体系的に習得することができます。しかし、その反面、年間カリキュラムを予定通り終わらせるために、授業時間が多くなり、毎日のスケジュールが授業でいっぱいになってしまうことがあります。これにより、授業の予復習や宿題提出が追い付かなくなったり、問題演習に充てるアウトプットの時間を十分に確保することが難しくなってしまいます。


自習用教材が自分に合っていない

アウトプットの効果を高めるためには最適な自習用教材を選ぶことが大切です。自分のレベルや志望校の出題傾向に合っていない参考書や問題集を選んでしまうと、時間をかけて取り組んでもなかなか学習効果を実感できません。また、基礎が不十分な段階で、掲載問題数が多く解説が簡略化されているような問題集や難問ばかりを集めた問題集を選んでしまうと、疑問点が数多く残り、入試本番につながる実戦力を磨くことはできません。

バランスを取るために意識すべきポイント

インプットとアウトプットのバランスを整え、両立させるためのポイントは以下の 3 つです。

Point ① 自分のレベルに合った効果的なインプット
Point ② アウトプットの時間の確保
Point ③ 最適な自習用教材の選定


Point ① 自分のレベルにあった効果的なインプット

学校や塾・予備校などで実施される習熟度別授業では、自分のレベルに合った授業を受講するようにしましょう。特に、基礎が固まっていない段階で、実戦的な入試過去問演習とその解説を中心としたハイレベルな授業を受講しても、表面的・断片的な知識が増えていくばかりで、実際の試験での得点アップにはなかなかつながりません。そのような場合には、基礎~標準レベルのクラスで基礎固めを徹底した方が、確実に本質的な理解が身につき、得点アップにつながります。

Point ② アウトプットの時間の確保

現役生の場合は、学校の授業時間外で十分な自習時間を確保する必要があります。特に、進学校の場合は授業時間が多いので、自習時間の確保が難しくなります。「学校の授業についていけない」、「真面目に取り組んでいるが成績が上がらない」という場合に、放課後にさらに塾や予備校で集団授業を受講すると、ますます授業の予復習が追い付かなくなり、さらにはアウトプットの時間も圧迫され、悪循環にはまってしまう可能性があります。そのような場合には、疑問点をその場で解消し、効率的に弱点を強化することができるマンツーマン指導の受講や自習中心の学習ができる塾・予備校を選び、できるだけアウトプットの時間を確保した方が良いでしょう。浪人生の場合は時間の使い方や勉強の進め方において現役生と異なる点が多いため、さらによく検討する必要があります。インプットとアウトプットのどちらが不足しているのかを考え、現在の自分の状況に合った予備校を選ぶようにしましょう。

Point ③ 最適な自習用教材の選定

効果的なアウトプットを行うためには、自分の学力や志望校の出題傾向に合った問題集を選ぶことが大切です。医学部受験だからといって、特別な問題集を必要とするわけではありません。まずは、基礎~標準レベルの問題を偏りなく掲載し、かつ、解答・解説が詳しい問題集に取り組み、基礎固めをおこないましょう。1 つの問題集に何周も取り組むことで、理解が深まり、知識が定着していきます。過去問演習は、志望校の出題傾向や難易度を把握する上で有効ですが、基礎が固まっていない段階で多くの過去問演習を積み重ねても、高い学習効果は得られません。

まとめ

インプットとアウトプットのバランスを取ることで、効率的に知識を習得し、実践力を養うことができます。 「努力しているのに、なかなか試験の得点アップにつながらない」という受験生は、インプットとアウトプットのバランスを見直すことが必要です。ポイントは以下の3 つ。


Point ① 自分のレベルに合った効果的なインプット
Point ② アウトプットの時間の確保
Point ③ 最適な自習用教材の選定


特に、アウトプットに関しては、十分に時間を確保し、最適な教材を用いて計画的に問題演習を進めることが、合格への鍵となります。インプットした知識を定着させ、実践力を高めるための問題演習を適切におこなうことによって、試験本番に向けて万全の準備ができます。

グリットメディカルでは、タブレットを用いたマンツーマン授業によりインプットの効率化を図り、アウトプットの時間を最大限確保する工夫をおこなっています。また、生徒一人ひとりの学力や志望校に合った自習用教材を個別に選定し、問題演習のスケジューリングや質問対応・添削指導によって、効果的なアウトプットができるようサポートを徹底しています。LINEで無料相談も受け付けていますので、受験勉強の進め方に不安のある方や医学部受験でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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