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Studyplusの活用法と受験勉強の効率化 – 医学部受験生必見の効果的な学習管理法

「Studyplus(スタディプラス)」は学習状況を記録、共有できる人気の勉強管理SNSアプリです。2012年のサービス開始以来ユーザー数を伸ばし、2023年6月には会員数800万人を突破しました。大学受験生の利用率も2021年度の51.4%から2023年度には61.6%へ増加しており 、高校生や浪人生を中心に受験勉強のお供として広く浸透しています。ここでは、受験勉強・学習計画の文脈でこのStudyplusの基本機能や使い方、活用するメリット、留意すべき注意点、そして効果的な活用法について解説します。

Studyplusの基本機能と使い方

Studyplusで何ができるのか、基本的な機能と使い方を押さえておきましょう。Studyplusは日々の勉強内容や時間を記録し、あとから振り返って分析できるツールです。同時にSNS的な要素を備えており、他のユーザーと学習記録を共有したり「いいね」やコメントで励まし合ったりできるのが特徴です 。以下に主な機能を一覧で紹介します。

  • 学習記録とグラフ化: 勉強した科目や教材ごとの時間・内容を記録できます。記録データは日別・週別・月別に棒グラフや円グラフで可視化され、自分がどの科目をどれだけ勉強したか一目で把握可能です 。例えば英語の中でも単語・文法・読解と細分化して登録できるので、学習の偏りチェックにも役立ちます 。
  • 参考書・教材の管理: 使用中の参考書や問題集などをアプリ内の「本棚」に登録できます。市販の教材はバーコード読み取りで簡単に追加可能で、自作のノートやプリント教材も手動で登録できます。これによりどの教材をどれだけ使ったかを管理でき、教材ごとに学習状況を整理できます
  • タイムライン(SNS機能): 自分やフォローしている友達の学習記録がタイムライン上に表示されます。他のユーザーの投稿に「いいね」やコメントをしてお互い励まし合うことができ、離れていても仲間と一緒に勉強しているような感覚が得られます 。同じ目標を持つ仲間を見つけて情報交換するコミュニティ機能として、多くの受験生に支持されています
  • 目標設定機能: 1週間ごとの勉強時間目標を設定でき、その目標を達成するまで変更できない仕組みになっています 。例えば「今週は○時間勉強する」など具体的な目標を掲げることでサボり防止につながります 。自分の目標は他のユーザーからも見えるため程よい緊張感が生まれ、継続的な努力を促してくれます
  • 模試結果の記録: 全国模試や予備校模試などの試験結果を記録・分析できます。得点や偏差値、合格判定といったデータを入力すると、科目ごとの得点推移が折れ線グラフやレーダーチャートで表示されます 。志望校別の判定推移も管理でき、複数の模試を横断して比較検討するのに便利です 。自分の弱点科目や成績の伸びを視覚化できるため、受験計画の修正にも役立ちます

以上のように、Studyplusには勉強内容の記録・可視化から仲間との交流まで学習をサポートする多彩な機能があります。基本的なサービスは無料で利用でき、追加機能として広告非表示やタイムラインカスタマイズ、電子参考書サービス(Studyplusブック)の利用などが有料プランで提供されています。まずは無料版で十分活用できますので、気になる方はスマホにアプリをインストールし、会員登録(メール認証)を行った上で使い始めてみましょう 。

Studyplusでは日・週・月ごとの学習時間が色分けされたグラフで表示され、自分の勉強量を直感的に把握できます 。例えば「今日は何時間勉強したか」「今月は各科目に何時間費やしたか」が一目で分かり、バランスよく勉強できているかチェックするのに役立ちます。また、教材別の集計グラフもあるため、「ある参考書に偏り過ぎていないか」といった分析も可能です。このような視覚的なフィードバックによって、自分の学習状況を客観視しやすくなる点がStudyplusの大きな特徴です

Studyplusを使うメリット

次に、Studyplusを活用することで得られるメリットを整理します。単に勉強時間を記録できるだけでなく、モチベーション管理や学習計画の改善など受験勉強に有用な効果が数多く報告されています。それらを具体的に見ていきましょう。

  • 学習状況の可視化と振り返り: 科目ごと・教材ごとに勉強時間をデータ化できるため、自分の得意不得意や学習の偏りを把握しやすいです 。もし特定科目ばかり勉強している場合には、それが一目で分かるので計画を見直して苦手科目に時間配分を増やす、といった調整が可能になります。また過去の記録を蓄積しておけば「○月頃はこれだけ頑張った」という達成感や、「勉強量が落ちているから立て直そう」といった気づきを得られます。ログを振り返って今後の学習方針に活かせる点は、Studyplusならではの強みです
  • モチベーション維持・向上: 自分の勉強記録が目に見える形で残ることでやる気が続きやすくなります。記録を見て「今週はあまり勉強できなかったから来週は頑張ろう」、「こんなに勉強したんだ」と前向きな刺激を受けることでモチベーションアップにつながります。さらに他のユーザーの頑張りをタイムラインで目にすると、「自分も負けていられない」と発奮材料になります 実際に、同じ志望校を目指す人の記録が励みになったり、自分の記録に付いた「いいね」が嬉しくてもっと勉強しようと思えたりする、といった声が多く聞かれます 。このように自分自身への励まし+仲間からの刺激の両面で、継続的なやる気を支えてくれます
  • 仲間とのつながり・情報共有: Studyplusは「勉強仲間ができるSNS」としてのメリットも大きいです。フォロー機能を通じて学校の友人はもちろん、ネット上で同じ志望校や目標を持つ仲間ともつながれます。お互いの勉強記録にコメントでアドバイスし合ったり、使用している参考書や勉強法の情報交換をしたりと、切磋琢磨できる環境が得られます 。一人で孤独に勉強していると挫折しがちな人も、Studyplus上で全国のライバルたちや、一緒に頑張る仲間やライバルが見つかることも大きなメリットです。フォローした友達の勉強記録を見たりコメントで交流したりするうちに、互いに刺激し合い切磋琢磨できる環境が得られます 。同じ目標に向かう仲間がいることで情報交換はもちろん心理的な支えにもなり、孤独になりがちな受験勉強を最後までやり遂げる原動力になるでしょう
  • 勉強習慣の定着: Studyplusにはタイムラインでの仲間からの励ましや毎週の目標設定機能など、継続を促す仕組みが多数あります。日々記録をつけて進捗を確認する習慣が身につくと、「今日はまだ○時間しか勉強していないからもうひと頑張りしよう」といった行動につながり、勉強の習慣化に効果的です。実際、1人で勉強しているとサボりがちな人でもStudyplusを利用してから毎日欠かさず勉強記録をつけるうちに学習リズムが整った、という声もあります

以上のように、Studyplusは自分の努力を「見える化」してモチベーションを維持し、仲間と励まし合いながら勉強習慣を定着させる心強いツールです。基本機能は無料で使えるため経済的負担もありません。

Studyplus利用の注意点・デメリット

便利なStudyplusですが、一方で使い方によってはデメリットや注意すべき点もあります。メリットばかりに目を向けず、以下のような落とし穴にも事前に目を配っておきましょう。

  • 記録が目的化して勉強の質が下がる: 勉強時間を伸ばすこと自体が目的になってしまい、中身の質がおろそかになる恐れがあります。 実際に「スタプラを使い始めてから『今日は○時間勉強しよう』と時間ばかり意識するようになり、内容の定着度合いがおろそかになってしまった」という声もあります。勉強は時間より質が大切なので、記録に追われて本末転倒にならないよう注意が必要です
  • スマホによる集中力低下: アプリで記録するためにスマホを見る時間が増え、勉強の邪魔になる場合があります。記録を付けるついでに他のアプリや通知が気になってしまい、「少しSNSを覗くつもりが長時間浪費してしまった」というケースもありがちです 。特にフォローしている友達が多いとタイムラインに流れる他人の勉強報告が気になって、肝心の自分の勉強に集中できなくなる可能性があります
  • 他人との比較によるプレッシャー: 他の人の勉強時間や進捗が見えることで、必要以上に焦りや劣等感を感じてしまうリスクもあります。「自分はこんなに頑張れていない」、「周りに比べてサボっているのがバレたら嫌だ」といったプレッシャーで精神的に落ち込んでしまうことも考えられます。適度な競争意識はメリットになりますが、成績や勉強量を他人と比べすぎるとストレスを感じて勉強の妨げになりかねません
  • SNS機能による疲れ: Studyplus上での人間関係に疲れてしまうケースもあります。タイムラインで友達の投稿に毎回いいねを返さなければと義務感が生じたり、逆に自分の記録への反応が少なくて落ち込んだりすることもあるでしょう。実際に「いいね返しなどSNS上の付き合いが面倒に感じた」という声もあり、そのような場合は思い切って一定期間勉強記録を非公開設定にすることも検討すべきです
  • 記録の手間・継続負担: 毎日細かく勉強記録を付けること自体が手間に感じる人もいます。そうした人にとっては記録することがストレスとなり、長続きしない可能性があります 。特に几帳面にデータを残そうとすると時間を取られてしまうため、「記録はざっくりと週1回」「主要科目だけ記録する」など自分に合った無理のない運用にしないと負担が大きくなるでしょう。
  • 無料版の機能制限とプライバシー: Studyplusは基本無料で利用できますが、一部機能には制限があります。例えばタイムラインの投稿ミュートや広告非表示機能などは有料版で提供されるため、無料版ではタイムライン上部に広告表示が出る点は留意してください。またSNSである以上、ニックネームや所属など個人情報の公開範囲にも注意が必要です。他人と学習内容を共有する際はプライバシーに配慮し、公開範囲を自分で適切に設定しましょう。必要であればプロフィール項目は非公開にして記録用ツールとして割り切ることも可能です

Studyplusを効果的に活用するには

上記のメリットを最大限に引き出しつつ、デメリットを最小限に抑えるための効果的な活用法についてまとめます。Studyplusを「使いこなすコツ」を押さえて、受験勉強の強力な味方にしましょう。

  • 自分のペースと勉強の質を大事にする: 記録データはあくまで自己管理の手段と割り切り、他人と競争しすぎないことが大切です。勉強時間の長さだけで満足せず、「今日は何をどこまで理解したか」「どの弱点が克服できたか」といった質的な目標を意識しましょう。また他人の記録は参考程度に眺め、自分は自分とマイペースを崩さないことが継続のコツです 。
  • スマホとの付き合い方を工夫する: 記録するタイミングや方法を工夫して、勉強中の集中を妨げないようにしましょう。例えば勉強中はスマホの通知をオフにし、休憩時間にまとめてStudyplusに記録を付ける習慣にすれば、勉強の区切りごとにスマホを見る必要がなくなります。実際、あるユーザーは「勉強休憩中につい他のSNSを見てしまい時間を浪費する」という失敗を繰り返しており 、スマホは机に置かずタイマーは別の時計で代用するなど対策を取っています。勉強専念モードと記録モードを切り替える意識で、スマホに振り回されないようにしましょう。
  • SNS機能の適切な活用: 友達との交流は励みになりますが、負担に感じたときは無理にSNS機能を使わないのも一つの手です。前述のように煩わしく感じたら記録公開を一時停止することもできますし 、フォローする相手を絞ってタイムラインをシンプルに保つこともできます。自分にとって心地よい範囲でコミュニケーションを取り入れ、「記録だけ利用」も含め自分流にカスタマイズしましょう
  • 仲間と励まし合う: 信頼できる勉強仲間がいれば積極的に活用しましょう。学校や予備校の友人だけでなく、Studyplus上で知り合った同じ志望校のユーザーと交流することで互いに高め合うことができます。「周りに同じ目標を持つ仲間がいるかどうかで、自分のモチベーションも大きく変わってくる 」ものです。身近にライバルがいない人でも、Studyplusを通じて全国の受験生とつながれば孤独な戦いではなくなります。切磋琢磨できる仲間の存在をぜひ前向きに活用してください。
  • 楽しんで継続できる工夫をする: 勉強記録自体を楽しみに変えるアイデアも効果的です。例えば毎日の記録に一言コメントを添えてその日の気分や出来事を書き留めておけば、勉強日記のような感覚で取り組めます。実際に慶應義塾大学(薬学部)に合格した先輩は、Studyplusの記録コメント欄に「その日の出来事」も書き込んでTwitter代わりに楽しみながら勉強を記録していたそうです 。またその先輩はレベルの高い大学を目指す友人と互いにStudyplusでフォローし合い、相手の勉強内容や使っている教材を参考にすることで刺激を得ていました。このように自分なりの楽しみ方や仲間との工夫を取り入れることで、記録が長続きし勉強も継続しやすくなります。

どんな人に向いているか

最後に、Studyplusがどんな人に向いているかを整理します。Studyplusは「自分の勉強の成果を記録し、数値でしっかり確認したい方」に特に向いています。 自分の頑張りをいつでも目に見える形で振り返りたい人にとって、学習記録が残るのは大きな励みになるでしょう。また「一人だとモチベーション維持が難しい」と感じる人にもおすすめできます。仲間の勉強記録を見ることで刺激を受け、「自分も負けていられない」とやる気が湧いてくるかもしれません 。現に、多くの高校生・受験生がStudyplusで互いに励まし合いながら受験勉強を続けています。

一方で、記録自体が負担に感じる人やSNSに惑わされたくない人には無理に使う必要はありません。毎日の記録がストレスになって勉強の妨げになるようでは本末転倒ですし 、スマホ誘惑にどうしても打ち勝てない場合は紙の手帳など他の方法で学習管理をした方が良い場合もあります。要はツールとの相性です。Studyplusは上手に使えば強力な相棒になりますが、自分に合わないと感じれば他の手段で代替するのも一つの戦略でしょう。

Studyplusは学習状況の「見える化」と仲間からの刺激によって勉強を楽しく継続する手助けとなるアプリです。メリット・デメリットを正しく理解し、上述のコツを踏まえて活用すれば、受験勉強の心強いサポーターとなってくれるでしょう。興味のある方は、自分の学習スタイルに合わせてぜひ一度試してみてください 。

グリットメディカルの昨年度の生徒には、一学期、夏休みまで自分の学習ペースが出来上がるまではStudyplusを使いペースを利用し、二学期に入って過去問演習がスタートしたころには使うのをやめてしまいました。もうペースができたし、どのくらいの感じで勉強していれば自分が何をどのくらい勉強しているのかが感覚的にわかるようになったと言っていました。こういう合格者もいます。



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