医学部専門個別予備校

共通テストリサーチ結果の紙返却終了とデジタル化

3大予備校が紙返却を終了した背景・理由

今年度より、大学入学共通テスト後の「共通テストリサーチ」結果について、駿台予備学校(駿台)・ベネッセコーポレーションおよび河合塾の3大予備校は紙での個人成績表返却を取りやめ、WEB上での返却に一本化しました。背景には、受験生一人ひとりが端末を持つ環境の普及や、複数のリサーチへの重複参加による事務負担の増大があります。

従来は学校単位で駿台・ベネッセと河合塾それぞれに自己採点結果を提出し、後日各予備校から判定結果の紙資料が配布されていました。しかし「申込」や「結果返却」をデジタル化することで、手続きを簡素化して学校現場の負担を軽減し、指導に充てられる時間を増やす狙いがあります。

また、河合塾の「共通テストリサーチ」と駿台・ベネッセ共催の「データネット」を一部協同実施することで、これまでは別々に行っていた集計作業を一本化し、多くの受験生・学校が両サービスを併用していた無駄を省く施作が取られました。「紙で配布された個人成績表を待つ」という従来の方式から一転し、今年度からはインターネット上で各自が結果を確認する方式になったわけです。

WEBでの閲覧方法とスケジュール

WEB返却への移行に伴い、受験生は自らインターネットで結果を確認する必要があります。主な利用手順とスケジュールは以下のとおりです。

  1. アカウント登録(事前準備): 共通テスト当日までに、学校経由で配布された案内に従って共通テストリサーチ専用サイトのアカウントを登録します。多くの場合、学校の先生からログインID(場合によっては初期パスワードも)を渡されますので、指示に従い必要情報を入力して登録を完了させます。(※既卒生など学校経由でない場合は、自身のメールアドレスをIDとして登録する方法もあります。)
  2. 自己採点結果と志望校の入力: 共通テスト受験後、指定された期間内に自己採点の点数と志望校をWEB上で入力・提出します。通常、共通テスト翌日(月曜日)の夕方頃が入力締切です(例えば2026年度入試では1月19日18時が締切)。志望校は国公立・私立あわせて最大7校まで登録でき、入力画面で大学名や学部等を選択します(国公立大は前期・後期含め最大5校程度)。この入力作業は学校で一斉に実施する場合もありますが、生徒自身で期限までに忘れず完了させることが重要です。
  3. WEB上での結果閲覧: 提出されたデータは予備校側で集計・分析され、共通テスト後数日以内に結果がWEB公開されます。公開予定日は共通テスト実施週の翌週・水曜日が目安で、例年その水曜の午後から閲覧可能になることが多いです。例えば2026年度入試では、河合塾の「バンザイシステム」が 1月21日(水)午後1時に公開される予定と告知されています。公開当日になれば、各自が登録時のID・パスワードで専用サイトにログインし、自分の個人成績表(判定結果)を閲覧します。画面上では河合塾版(バンザイシステム)と駿台・ベネッセ版(データネット、通称「インターネット選太君」)を切り替えて見ることも可能で、両サービスの判定結果を一つのサイトで比較できます。表示される個人成績表には、自分の得点や志望校ごとの合格可能性判定(A~E判定)、志望者内での得点順位分布、平均点情報などが含まれています。
  4. 結果資料の活用: WEB上で確認できる情報は、今後の出願戦略を立てる上で非常に重要です。共通テストリサーチの判定結果や各大学のボーダー得点ラインを参考に、国公立大二次出願(例:2026年は1月26日出願開始)や私立大出願校の最終決定を速やかに行いましょう。WEB返却により水曜日にはデータが揃うため、従来より早く分析結果を得られます。その反面、紙で配布されない以上は自ら積極的に情報収集・活用する姿勢が求められます。

紙返却がなくなったことによる注意点

紙の成績表が配布されないデジタル方式へ変わったことで、受験生・保護者の方が気を付けるべきポイントを整理します。

  • 結果閲覧のタイミングに注意する: 紙での返却が廃止されたため、結果は公開開始と同時に自分で見に行かなければ得られません。特に公開直後の情報は出願校検討に欠かせないため、公開日当日の午後などできるだけ早めにログインして確認しましょう。従来は高校経由の配布が試験実施週の金曜まで遅れていましたが、WEB化により水曜には判定結果が閲覧可能となっています。このスピードメリットを活かすためにも、公開日を逃さずチェックすることが大切です。
  • ログインID・パスワードの管理: 事前に登録したログインIDやパスワードは紛失しないよう厳重に管理してください。これらがないと自分の結果にアクセスできません。万一パスワードを忘れた場合、登録時のメールアドレスを使った再設定や、配布されたログインIDと本人情報を用いた手続きが必要になります。スムーズに結果確認を行うためにも、メモを取るなどして確実にログイン情報を保持しておきましょう。
  • 結果データの保存・印刷: 紙の成績表が配られない以上、必要に応じて自分でデータを保存・印刷することをおすすめします。閲覧サイト上では、個人成績表をPDF形式でダウンロードできるようになっています。ダウンロードしたPDFを自宅で印刷すれば、従来の紙返却と同様に手元でじっくり確認したり、学校の先生やご家族と共有したりできます。デジタル画面だけでは見にくい場合もあるため、バックアップとして保存・印刷しておくと安心です。
  • アクセス集中と閲覧環境: WEB公開直後はアクセスが殺到し、サイトが繋がりにくくなる可能性があります。特に夕方以降は保護者も含め多くの利用者が一斉にアクセスするため、サーバーが重くなったり一時的にダウンすることもあるかもしれません。時間に余裕を持ってアクセスし、画面が表示されない場合は少し時間を置いて再試行するなど落ち着いて対応しましょう。また、自宅のインターネット環境(PCやスマートフォンのブラウザ推奨環境 )を整えておくことも大事です。

紙媒体ではなくなった新しい共通テストリサーチ返却方式を最大限に活用してください。デジタル化によって得られる迅速なフィードバック豊富なデータを武器に、出願校決定や今後の受験準備を有利に進めていきましょう。共通テストリサーチの結果はあくまで一つの指標ではありますが、正確な自己分析と適切な活用によって、受験戦略における心強い材料となるはずです。

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