最新の運航実績(2023年度)に基づき、年間の出動件数が多い基地病院TOP30を、それぞれの特徴や役割を添えたランキング形式で作成。
日本のドクターヘリは地域ごとに地形や運用ルールが異なるため、件数の多さはその地域の「救急ニーズの高さ」と「ヘリ運用体制の成熟度」を反映しています。
ドクターヘリ年間出動件数ランキング(TOP30)
| 順位 | 基地病院名(都道府県) | 出動件数 | 特徴・コメント |
| 1位 | 公立豊岡病院(兵庫) | 1,717件 | 「但馬救命救急センター」を拠点とし、全国最多の出動数を誇る絶対的エース。 |
| 2位 | 宮崎大学医学部附属病院(宮崎) | 1,239件 | 広大な県域を1機でカバー。初期の反対を押し切って導入された、命の砦。 |
| 3位 | 日本医科大学 千葉北総病院(千葉) | 1,175件 | 日本のドクターヘリの「聖地」。ドラマ『コード・ブルー』のモデル。 |
| 4位 | 長崎医療センター(長崎) | 1,114件 | 五島や対馬など、日本一多くの離島を支える「長距離洋上飛行」のスペシャリスト。 |
| 5位 | 順天堂大学医学部附属 静岡病院(静岡) | 986件 | 伊豆半島へのアクセスを劇的に改善(車で1.5時間をヘリで15分に短縮)。 |
| 6位 | 八戸市立市民病院(青森) | 851件 | 「劇的救命」を掲げ、北東北の厳しい環境下で非常に高い稼働率を維持。 |
| 7位 | 佐賀大学医学部附属病院(佐賀) | 704件 | 消防との連携が非常に密で、小規模な県ながら効率的な運用で件数が多い。 |
| 8位 | 東海大学医学部付属病院(神奈川) | 691件 | 日本で最初に本格導入された病院の一つ。都市型救急の先駆け。 |
| 9位 | 久留米大学病院(福岡) | 662件 | 福岡南部から佐賀・熊本の県境まで幅広くカバーする、九州の救命の要。 |
| 10位 | 前橋赤十字病院(群馬) | 635件 | 北関東の山岳地帯から平野部まで、県内全域をカバーする機動力。 |
| 11位 | 鹿児島市立病院(鹿児島) | 631件 | 桜島周辺の特殊な地形や、複雑な湾内・山間部への対応に優れる。 |
| 12位 | 浦添総合病院(沖縄) | 551件 | 沖縄本島と周辺離島を支え、観光客の急病対応にも大きな役割を担う。 |
| 13位 | 鳥取大学医学部附属病院(鳥取) | 541件 | 隣接する兵庫・島根・岡山との県境を越えた「広域連携」が非常に活発。 |
| 14位 | 徳島県立中央病院(徳島) | 527件 | 四国山地の急峻な地形に対応し、山間部の救急医療格差を解消。 |
| 15位 | 高知医療センター(高知) | 521件 | 高知特有の長い海岸線と深い山々に対し、ヘリの機動力で命を繋ぐ。 |
| 16位 | 熊本赤十字病院(熊本) | 518件 | 阿蘇地域などの観光地や、災害時の被災地支援でも高い実績を持つ。 |
| 17位 | 大分大学医学部附属病院(大分) | 511件 | 複雑なリアス式海岸や山間部を抱える大分県全域を24時間体制で支援。 |
| 18位 | 山口大学医学部附属病院(山口) | 508件 | 消防との連携が強力で、通報段階で出動を判断する「キーワード方式」を徹底。 |
| 19位 | 岐阜大学医学部附属病院(岐阜) | 480件 | 飛騨・中濃地域の険しい山岳レスキューから高度医療搬送までを完遂。 |
| 20位 | 島根県立中央病院(島根) | 472件 | 山陰の医療空白地帯を埋める存在。病院前救急診療の質が高い。 |
| 21位 | 手稲渓仁会病院(北海道) | 468件 | 道央圏(札幌周辺)をカバー。広大な北海道において最も多忙な拠点の一つ。 |
| 22位 | 信州大学医学部附属病院(長野) | 459件 | 「日本の屋根」北アルプス周辺を担当。山岳医療と密接に関係。 |
| 23位 | 聖隷三方原病院(静岡) | 451件 | 2001年に日本で初めて導入された「最古参」の一つ。静岡西部の守護神。 |
| 24位 | 獨協医科大学病院(栃木) | 447件 | 栃木県全域に加え、北関東一帯の広域救急搬送の中核を担う。 |
| 25位 | 奈良県立医科大学附属病院(奈良) | 442件 | 奈良南部の十津川村など、陸路では時間がかかる「へき地」の救世主。 |
| 26位 | 愛知医科大学病院(愛知) | 439件 | 愛知県初のドクターヘリ拠点。名古屋近郊から三河までをカバー。 |
| 27位 | 佐久医療センター(長野) | 431件 | 地域医療・農村医療の伝統を継承し、住民に最も身近なヘリ運用を実践。 |
| 28位 | 旭川赤十字病院(北海道) | 425件 | 極寒の道北エリアを担当。過酷な気象条件下での運用ノウハウが豊富。 |
| 29位 | 新潟大学医歯学総合病院(新潟) | 418件 | 日本一長い海岸線を持つ新潟県で、佐渡島を含む広域搬送を支える。 |
| 30位 | 広島大学病院/広島県立病院(広島) | 412件 | 複数病院による「交代制(輪番制)」運用の成功モデルとして知られる。 |
藤田医科大学病院の今後
藤田医科大学病院は2024年2月導入のため、上記の「2023年度(2024年3月末まで)」のフルランキングではまだ下位にいます。
しかし、2024年度(2024年4月〜2025年3月)の最新予測では約200〜300件の出動が見込まれており、次回の集計ではTOP40前後まで一気に浮上してくる可能性が高いと思われます。愛知県の知多・三河エリアを専門にカバーする最新鋭の拠点として、近年急速に実績を伸ばしています。