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私立医学部「御三家」から「四天王」へ!順天堂大学が変えた最新序列と格付けを徹底解説

私立医学部受験の世界で、長らく絶対的な指標とされてきた「御三家」。しかし、近年の医学部入試および医療業界の勢力図は劇的な変化を遂げています。現在、受験生や医療関係者の間で「御三家」に代わって定着しつつある言葉が「四天王」です。

ここでは、なぜ伝統的な枠組みが「四天王」へと進化したのか、そしてその中心である順天堂大学が現在の日本の医療界にどのような巨大な影響を及ぼしているのかを徹底解説します。

伝統の「私立医学部御三家」とは

まず、歴史的な背景として「御三家」を確認しておきましょう。これらは戦前から続く伝統と圧倒的な学閥(医局の力)を誇る3校です。

この3校は、かつては国立大学(旧帝国大学)に比肩する難易度とブランド力を持つ、別格の存在でした。

「四天王」への進化と順天堂大学の台頭

この鉄壁の御三家に割って入り、現在の地位を確立したのが順天堂大学医学部です。現在では、慶應・慈恵・日医に順天堂を加えた4校を「私立医学部四天王」と呼ぶのが一般的になっています。

順天堂がここまで躍進した最大のきっかけは、2008年に行った「学費の大幅値下げ」です。6年間の学費を約900万円下げ、私立医学部で最も安い部類へとシフトしたことで、国公立大学志望の最優秀層が併願。結果として偏差値が急上昇し、名実ともにトップレベルの仲間入りを果たしました。

順天堂大学が医療界に与える「3つの巨大な影響」

順天堂大学の凄みは、単に入試難易度が上がったことだけではありません。現在の日本の医療界において、彼らは非常に強力なプレゼンスを発揮しています。

① 圧倒的な「病院経営力」と病床数

順天堂大学は、文京区の本院(順天堂医院)をはじめ、浦安、練馬、静岡、江東、越谷など、計6つの附属病院を展開しています。

総病床数は3,500床を超え、「日本一の病院グループ」としての側面を持っています。この圧倒的なスケールメリットを活かし、最新設備の導入や高度な医療サービスの提供において、他大学を圧倒する資金力と影響力を保持しています。

臨床現場における「順天堂ブランド」の浸透

かつては「学閥(医局の派遣網)」と言えば、旧帝大や御三家が中心でした。しかし、順天堂はその圧倒的な症例数と教育体制を武器に、臨床医の育成において高い評価を得ています。

「順天堂の出身者は臨床に強い」という評価が現場で定着したことで、関連病院への医師派遣ネットワーク(医局パワー)も急速に拡大。都心部だけでなく、関東近郊の地域医療においても欠かせない存在となっています。

医療改革のリーダーとしての役割

順天堂は、国際臨床研究の拠点としての機能や、アトピー性皮膚炎、難病研究、さらにはスポーツ医学(順天堂ならではの強み)など、特定の分野で世界をリードする研究成果を次々と発表しています。

また、医師の働き方改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入など、保守的になりがちな医学界において、民間企業のようなスピード感で改革を推進する姿勢は、他大学や厚生労働省からも注目されています。

四天王の最新比較:2026年の立ち位置

大学名呼称現在のキャラクター医療界への影響力
慶應義塾頂点圧倒的ブランド。政財界・学会への影響力が最強。国家レベルの医療政策に関与。
慈恵医大名門「慈恵ブランド」の結束力。都内有名病院のポストに強い。伝統的な学閥を維持しつつ、高い臨床力。
日本医科伝統災害医療・高度救急の先駆者。硬派な研究気質。救急医療体制の構築において不可欠な存在。
順天堂躍進圧倒的な病院経営規模。スピード感のある医療改革。民間医療サービスの質を底上げするリーダー。

まとめ:これからの志望校選びは「影響力」で選ぶ

もはや「伝統の御三家だから」という理由だけで選ぶ時代は終わりました。

  • 学術的な研究を極めたい、あるいは将来的に医療行政に関わりたいなら慶應。
  • 洗練された臨床医として、都心の大病院で活躍したいなら慈恵。
  • 救急現場の第一線で、確かな技術を磨きたいなら日医。
  • 圧倒的な症例数の中で揉まれ、最新の医療経営や多角的な医療に触れたいなら順天堂。

「四天王」と呼ばれる4校は、それぞれが異なる強みを持ち、日本の医療を支えています。特に順天堂大学の勢いは、日本の医療界全体のサービス向上と競争を促した「ゲームチェンジャー」と言っても過言ではありません。

これから医学部を目指す受験生の皆さんは、偏差値という数字の裏にある「その大学が今の日本の医療をどう変えているのか」という視点を持って、志望校を検討する必要があります。

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