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横浜市立大学医学部のキャンパス移転と2病院統合計画【2026年最新】根岸地区への移転時期と影響を解説

横浜市立大学附属病院(金沢区福浦)と附属市民総合医療センター(南区浦舟町)の再整備・統合計画について、2026年現在の状況をまとめました。

横浜市立大学2病院の再整備・統合計画の現状と展望(2026年版)

横浜市が進める「横浜市立大学附属病院」および「附属市民総合医療センター」の再整備計画は、2026年現在、基本計画の策定を経て具体的な設計・事業化の段階へと移行しています。

本プロジェクトは、老朽化した施設の更新にとどまらず、横浜市全体の医療提供体制を再編する大規模な都市計画としての側面を持っています。本記事では、移転先の選定理由や今後のスケジュール、期待される効果について客観的に解説します。

2拠点分割による機能再編

当初は1ヶ所への完全移転も検討されましたが、最終的には「診療機能」と「教育・研究機能」を分離し、2つの拠点に分ける方針が確定しています。

  • 新病院(診療機能の中核):南区・浦舟地区現在の「市民総合医療センター(センター病院)」が位置する浦舟地区に、2病院を統合した新しい大学病院を建設します。市街地中心部に近く、交通利便性が高いことから、患者のアクセシビリティを最優先した形となります。
  • 医学部・研究施設(教育・研究拠点):中区/磯子区・根岸住宅地区跡地米軍から返還される根岸住宅地区の広大な跡地を活用し、医学部キャンパス、高度な研究施設、およびシミュレーションセンター等を整備します。これにより、次世代の医療人材育成と創薬・医療技術開発の拠点化を目指します。

再整備の背景と主な目的

今回の統合・再整備には、主に以下の3つの背景があります。

  1. 施設の老朽化と狭隘化への対応:両病院とも建設から30年以上が経過し、建物の老朽化や最新医療機器を導入するためのスペース不足が課題となっていました。
  2. 高度医療機能の集約化:これまで2病院に分散していた専門外来や高度治療機能を1施設に集約することで、医師や看護師等の医療資源を効率的に配置し、がん治療や高度急性期医療の質を向上させます。
  3. 災害医療および救急体制の強化:最新の免震構造を採用し、大規模災害時でも機能を維持できる拠点を構築します。また、救命救急センターの機能を拡充し、地域医療のバックボーンとしての役割を強固にします。

事業スケジュールと今後の見通し

この事業は、診療を継続しながら段階的に建替・移転を行うため、長期にわたる工程が組まれています。

  • 2020年代半ば(現在): 基本計画に基づき、基本設計・実施設計およびPFI手法等の事業方式の決定。
  • 2030年代前半: 根岸地区でのキャンパス整備および、浦舟地区での新病院建設工事の本格化。
  • 2040年頃: 新病院の全面開院・新キャンパスの供用開始。

現在は、現在の病院機能を維持しながら工事を進める「ローリング方式」の詳細なシミュレーションや、周辺の交通インフラ整備に関する調整が進められている段階です。

残された課題と展望

計画が具体化する一方で、以下の点が今後の議論の焦点となります。

  • 福浦地区(現・附属病院跡地)の活用: 病院が移転した後の金沢区福浦地区の土地利用について、地域医療の空白を生ませないための対策や、新たな産業誘致のあり方が問われています。
  • 建設コストの変動: 資材価格や労務費の高騰が続く中、事業予算の適正な管理と市民への説明責任が求められます。

まとめ

横浜市立大学病院の再整備は、2040年の横浜における「安心・安全な医療」を担保するための不可欠な投資といえます。単なる病院の建替えではなく、大学の知見と都市機能を結びつけるこのプロジェクトは、今後10年以上にわたり横浜市の重要施策として推移していく予定です。

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