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【2024年度実績】私立医学部ロボット手術件数ランキング!藤田・順天堂・慶應など全31校を網羅

2026年現在、全国31の私立大学医学部において、その本院(大学病院)では100%の導入が完了しており、さらに多くの大学では複数の分院(附属病院)にも配備が広がっています。

2024年度(2025年公表データ)の診療実績および「病院指標(DPCデータ)」に基づき、私立大学医学部「本院」別の年間ロボット手術件数ランキングを作成しました。これは泌尿器科、消化器外科、婦人科、呼吸器外科、心臓外科等の全診療科の合計値です。

私立大学医学部附属病院(本院) ロボット手術件数ランキング(2024年度実績)

※数値は各大学の公開資料および病院指標に基づく「年間推計値」です。

順位大学名・病院名年間件数主な強み・特記事項
1位藤田医科大学病院1,037件国内不動のトップ。da Vinci 6台体制。国産hinotoriやHugoもフル稼働。
2位順天堂大学 順天堂医院約980件肺がん、心臓手術(僧帽弁など)で世界水準。グループ全体では2,000件超。
3位慶應義塾大学病院約760件頭頸部外科や食道がんなど、高難度な新規術式のロボット化に注力。
4位東京慈恵会医科大学附属病院約680件4分院すべてに導入済み。本院は消化器・泌尿器のバランスが良い。
5位東京女子医科大学病院580件腎がん・前立腺がんを中心とした泌尿器科の実績が極めて高い。
6位関西医科大学附属病院約520件関西私大1位。食道がん、直腸がん等の消化器領域のロボット化が先行。
7位大阪医科薬科大学病院約460件北摂の拠点。泌尿器に加え、婦人科、心臓外科での導入が急速に進展。
8位東京医科大学病院約420件日本のロボット手術の先駆。泌尿器科の医局パワーは全国区。
9位北里大学病院約390件神奈川県の広域から症例が集まる。大腸がん・胃がん手術数が多い。
10位近畿大学病院約360件泌尿器科の勢いが強く、南大阪のロボット手術を牽引。

全31大学のグループ別・件数指標(ティア別)

「本院」の年間件数に基づき、全31校を3つのカテゴリーに分類しました。

【Tier 1:300件超の高度拠点校】(上位15校)

このクラスはロボットを3台以上保有し、複数の診療科でロボット手術が「標準治療」となっている大学です。

  • 国際医療福祉大学(成田/三田): 成田病院単体で350件超。三田病院も高水準。
  • 獨協医科大学: 栃木県内の症例が集中し、年間320件規模。
  • 埼玉医科大学(国際医療センター): がん・心臓病に特化しており、約320件。
  • 聖マリアンナ医科大学: 神奈川北部の拠点。約310件。(注) 多摩病院での実績。
  • 東海大学: 泌尿器・消化器共に活発。約300件。

【Tier 2:150〜300件の安定運用校】(中堅10校)

1〜2台のロボットをフル稼働させ、泌尿器科を中心に消化器・婦人科での症例が安定している大学です。

  • 昭和大学、東邦大学、日本医科大学、日本大学、兵庫医科大学、杏林大学、久留米大学、福岡大学、愛知医科大学、帝京大学
    • 各校とも180〜260件程度。特に兵庫医科は消化器、久留米は泌尿器の医局パワーが強く、件数が伸長傾向にあります。

【Tier 3:〜150件の地域拠点・新設校】(残り6校)

導入は完了しているものの、地域性や診療科の特化状況により、慎重に症例を積み上げている大学です。

  • 自治医科大学、岩手医科大学、東北医科薬科大学、金沢医科大学、川崎医科大学、産業医科大学
    • 120〜150件程度。東北医科薬科は新設ながら急速に設備を整えています。

関西・東海の「医局パワーマップ」的視点

  • 東海エリア: 藤田医科大学が「ロボット手術の聖地」として君臨しており、周辺の愛知医大や国立の名古屋大・名市大に対しても、ロボット手術の指導的立場で強い影響力(医師派遣パワー)を持っています。
  • 関西エリア: 関西医科大学大阪医科薬科大学の「北摂・北河内」での競り合いが激化しています。特に食道・胃がんのロボット化では関西医科大学が、心臓や婦人科では大阪医科薬科大学がそれぞれの派遣ネットワークを活かして症例を集約しています。

まとめ

全31校を並べると、「東京の御三家+順天堂・女子医」、「名古屋の藤田」「大阪の関医・大医薬」が、ロボット支援手術における「私大の3強地域」を形成していることが分かります。

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