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【2026最新】大学附属病院ランキング!医学部受験の志望校選びに役立つ「新築・設備」比較

近年、日本の大学附属病院では、施設の老朽化対策に加え、最新の医療技術への対応やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を目的とした大規模な新築・建て替え計画が相次いでいます。

ここでは、2026年現在の最新情報をもとに、新築・移転が行われた(または2026年予定の)大学附属病院を「開院・竣工時期の新しい順」にランキング。各病院の設計思想や導入された最新設備についても解説します。

第1位:兵庫医科大学病院(新病院棟)

【2026年9月 開院予定】

兵庫県西宮市に位置する兵庫医科大学病院は、開学50周年記念事業の一環として、既存の1号館に代わる新病院棟を建設中です。地上15階、地下1階、延床面積約64,000平方メートルの規模を誇り、西宮キャンパスの新たな中核施設となります。

  • 設計の要点: 「Human Centered Hospital(ひとが主役の病院)」をコンセプトに掲げ、患者の療養環境の向上とスタッフの動線効率化を両立させています。特に、武庫川の近隣という立地を考慮し、大規模な浸水被害を想定して、主要な診療機能や機械設備を2階以上に配置する強力なBCP(事業継続計画)対策が施されています。
  • 最新設備の導入: AIを活用した診療支援システムや、院内搬送ロボットの本格導入が予定されており、スマートホスピタルとしての機能を追求。高度救急救命センターや周産期センターも拡充され、地域医療の最後の砦としての機能が強化されます。

第2位:東京慈恵会医科大学附属 第三病院(新本館)

【2026年1月 開院】

東京都狛江市および調布市にまたがる第三病院は、長年親しまれてきた旧病棟を刷新し、2026年より「慈恵医大西部医療センター」等の新名称とともに新たな歴史をスタートさせました。

  • 設計の要点: 「病気を診ずして、病人を診よ」という慈恵医大の建学の精神を空間設計に反映。圧迫感を抑えた低層構造と、自然光を最大限に取り入れた「光の廊下」が特徴です。災害対策として免震構造を採用し、災害時でも通常に近い医療を提供できる体制を整えています。
  • 最新設備の導入: 最新のハイブリッド手術室や画像診断機器を完備。また、スマートフォンと連動した外来受付・会計システムを導入し、患者の待ち時間ストレスを大幅に軽減する取り組みが行われています。

第3位:近畿大学病院(おおさかメディカルキャンパス)

【2025年11月 全面移転開院】

大阪府狭山市から堺市南区(泉ケ丘駅前)への全面移転という、国内最大規模の再開発プロジェクトです。医学部キャンパスと病院を一体で移転させることで、教育・研究・臨床のシナジーを最大化しています。

  • 設計の要点: 約11.6ヘクタールの広大な敷地に「公園の中の病院」をコンセプトとした緑豊かな環境を構築。泉ケ丘駅とペデストリアンデッキで直結し、利便性が飛躍的に向上しました。病院特有の閉塞感を排除し、ホテルのようなホスピタリティを持つロビーやアメニティエリアが配置されています。
  • 最新設備の導入: スマートホスピタルの先駆けとして、顔認証受付、自動薬剤払出ロボット、自律走行型清掃ロボットなどを多数導入。また、医工連携を推進するリサーチセンターを併設し、がん治療やゲノム医療の最先端拠点として機能しています。

第4位:大阪医科薬科大学病院(新本館)

【2025年7月 全面完成】

2027年の創立100周年に向けた「中央長寿命化・再開発事業」が完了し、北摂地域を代表する高度医療拠点としてグランドオープンしました。

  • 設計の要点: 外来部門と入院部門の垂直動線を最適化し、患者の移動負担を最小限に抑えています。内装には大原美術館(岡山県)と連携したデジタルホスピタルアートを採用。視覚的な癒やしを治療の一環として取り入れる先駆的な試みが行われています。
  • 最新設備の導入: 日本初のホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の共同研究拠点としての顔も持ち、高度な放射線治療設備を完備。内科系と外科系がフロアを共有して連携する「ユニット外来」方式を採用し、複数の診療科をまたぐ複雑な疾患への対応力を強化しています。

第5位:大阪大学医学部附属病院(統合診療棟)

【2025年5月 開院】

既存の病院敷地内に新たに建設された「統合診療棟」は、日本のトップレベルを走る高度先進医療をさらに深化させるための基盤となります。

  • 設計の要点: 手術室の増設(計38室規模)やICU・CCUの拡充を中心とした、重症患者対応に特化した設計。無駄を削ぎ落としたミニマリズムなデザインの中に、最先端の医療機器が整然と配置されています。
  • 最新設備の導入: ロボット支援手術(ダビンチ等)の専用フロアを設け、複数の手術室で同時並行が可能です。また、ゲノム医療センターやデータサイエンス部を同棟に配置し、臨床データを即座に研究へ活かす体制が強化されています。

第6位:聖マリアンナ医科大学病院(新外来棟・エントランス棟)

【2025年1月 グランドオープン】

川崎市北部の中核病院として、数年にわたる再開発の総仕上げとして開院しました。

  • 設計の要点: 巨大な吹き抜けを持つ「メディカルモール」を中心とした開放的な設計。病院入口から診察室、検査室までのルートを直感的に理解できるよう色分け(カラーユニバーサルデザイン)されており、高齢者や初診患者にも優しい設計です。
  • 最新設備の導入: 救命救急センターと手術室、放射線診断部門を近接配置する「救急スーパープラットフォーム」を構築。ドクターヘリでの搬送から手術までの時間を極限まで短縮する、高度救急体制が整備されています。

新築病院の共通トレンド

これらの最新病院に共通しているのは、単に建物が新しいだけでなく、「患者のQOL(生活の質)の向上」と「テクノロジーによる医療従事者の負担軽減」が設計の根幹にある点です。

  • DXの浸透: 紙のやり取りを排し、スマホや生体認証による自動化が標準となっています。
  • 癒やしの空間: アートや緑を取り入れ、病院特有の「消毒の匂いや無機質な空間」からの脱却が進んでいます。
  • 災害耐性: 全てが免震構造や高度なBCP対策を備え、地域の安全拠点としての役割が強調されています。

医学部志望の受験生や保護者のかたは今後の状況にも配慮して、志望校を決める参考になさってください。

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