2026年3月10日、横浜市立大学は医学部医学科・前期日程の合格者を発表しました。今年度の入試は、志願者数・受験者数ともに昨年度から減少し、実質倍率が低下する受験生にとってやや穏やかな選抜となりました。
目次
2026年度(令和8年度)前期日程 合格発表結果
最新の合格発表資料および大学公表の入試データに基づく結果は以下の通りです。
- 募集人員: 70名
- 志願者数: 231名
- 受験者数: 154名
- 合格者数: 73名(合格発表PDFに「以上 73名」と明記)
- 実質倍率: 約2.1倍(受験者154名÷合格者73名で算出)
第一段階選抜(足切り)の実施状況
今年度の横浜市立大学医学部医学科(前期日程)では、第一段階選抜(足切り)が実施されました。
横浜市立大学医学部では、共通テストの成績(1000点満点中750点以上)を満たす者のうち、募集人員の約3倍までを第一段階選抜の合格者とする予告があります。文部科学省の公表データによると、今年度は33名が第一段階選抜により不合格となっています。
過去3年間の入試結果・倍率比較
確定した2026年度のデータを、過去2年間(2025年度・2024年度)の入試結果と比較しました。倍率は「受験者数÷合格者数」の実質倍率で比較しています。
| 年度 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年度(今年) | 231名 | 154名 | 73名 | 2.1倍 |
| 2025年度(昨年) | 284名 | 192名 | 79名 | 2.4倍 |
| 2024年度(一昨年) | 250名 | 198名 | 82名 | 2.4倍 |
※2026年度の数値は大学公表データに基づく。 ※2025年度・2024年度のデータは資料に基づく(一般枠・神奈川県指定診療科枠の合計)。
【分析:志願者の減少と倍率の緩和】
- 受験者数の減少: 昨年度の受験者192名から、今年度は154名へと大きく減少しました。志願段階でも減少傾向にあった上、足切り(33名不合格)や他大学への流出などの影響により、二次試験会場に足を運んだ人数が絞られました。
- 倍率の低下: 過去2年間は実質倍率が2.4倍で推移していましたが、今年度は2.1倍まで緩和されました。合格者数は73名と昨年度(79名)からやや絞り込まれましたが、受験者数の減少幅が大きかったため、競争率は近年の中で低くなっています。
横浜市立大学医学部の選抜の特徴
横浜市立大学の前期日程は、共通テスト1000点、個別学力検査1400点の計2400点満点で判定されます。
- 2次試験重視: 英語400点、数学400点、理科2科目で600点と、個別試験の比重が高く設定されています。
- 面接試験: 個別試験では、学力試験に加えて「MMI方式」の面接が課されます。過去の受験生の体験記によれば、面接官3人に対し受験生1名の個別形式(約8分)で行われることもあり、「横浜の地域医療への貢献」や「どんな医師になりたいか」といった医師としての資質・適性が厳しく問われます。面接の評価が一定水準以下の場合、総合点にかかわらず不合格となるため、入念な対策が必要です。
まとめ
2026年度の横浜市立大学医学部入試は、実質倍率が2.1倍と緩和されましたが、第一段階選抜やMMI方式の面接など、独自の厳しい基準をクリアする必要がある難関入試でした。この壁を見事突破し、合格を手にされた73名の皆様、本当におめでとうございます。リサーチ・マインド(探究心)と豊かな人間性を備えた、次代の医療を担う医師・医学研究者への道を歩み出されることを心より応援しております。