2026年3月6日、高知大学は医学部医学科・前期日程の合格者を発表しました。今年度の入試は、志願者が記録的に減少したことで、近年にない合格しやすい状況となりました。
2026年度(令和8年度)前期日程 合格者数
合格発表PDF(ソース)に記載された医学科の受験番号をカウントした結果、合格者数は以下の通りとなりました。
- 医学科 一般枠:53名
- 医学科 地域枠:3名
- 合計合格者数:56名
過去3年間の入試結果・倍率比較
確定した今年度の結果を、過去2年間のデータ(2025年度・2024年度)と比較しました。
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 志願倍率 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年度(今年) | 54名 | 178名 | - | 56名 | 3.3倍 | 約3.2倍 |
| 2025年度(昨年) | 55名 | 360名 | 222名 | 59名 | 6.5倍 | 3.8倍 |
| 2024年度(一昨年) | 55名 | 446名 | 300名 | 59名 | 8.1倍 | 4.9倍 |
※2026年度の募集人員はソース に基づく。 ※2026年度の実質倍率は「志願者178名÷合格者56名」で算出。
今年度の結果の分析
- 志願者の劇的な減少: 2026年度の志願者数は178名となり、一昨年度(446名)の約40%、昨年度(360名)の約半分にまで激減しました。この大幅な志願者減により、志願倍率は 8.1倍 → 6.5倍 → 3.3倍 と推移しており、近年稀に見る落ち着いた競争率となりました。
- 「隔年現象」の典型例: 医学部入試では、前年度に高倍率だった大学が翌年に敬遠される「隔年現象」が起こることがあります。高知大学は過去2年間、志願倍率が6〜8倍台と全国的にも高水準だったため、その反動で今年度は受験生が大幅に敬遠した可能性が高いと考えられます。
- 第一段階選抜(足切り)の不実施: 高知大学では志願倍率が「4倍」を超えた場合に第一段階選抜を実施する予告がありますが、今年度は3.3倍に留まったため実施されず、出願者全員が2次試験に挑むことができました。
- 合格者数の安定: 合格者数は募集人員54名に対し56名が出されており、倍率は下がったものの、大学側は例年通り適切な人数の選抜を行っています。
高知大学医学部の選抜の特徴
高知大学の前期日程は、共通テスト950点、個別試験1000点の計1950点満点で判定されます。
- 面接の重要性: 2次試験には100点の配点で面接が課されています。点数化だけでなく段階評価も行われ、評価が著しく低い場合は学科試験の成績に関わらず不合格となるため、合格した56名は学力に加えて医師としての適性も十分に認められたことになります。
- 2次逆転の可能性: 学科試験の配点比率が高いため、共通テストで思うような点数が取れなかった受験生でも、2次試験の実力次第で逆転合格が狙いやすい特徴があります。
5. 今後の日程
- 合格発表日: 2026年3月6日
- 入学手続締切: 2026年3月15日
まとめ: 2026年度の高知大学医学部入試は、志願者が昨年の半分以下という歴史的な緩和の年となりました。この好機を逃さず、倍率3.2倍という激戦を勝ち抜いた56名の皆様、本当におめでとうございます。四国の地域医療や先進的な医学研究を支える将来の医師としての活躍を心より期待しております。