2026年3月8日、九州大学は医学部医学科・前期日程の合格者を発表しました。今年度の入試は、志願者数が昨年度から減少し、競争率が緩和されたことで、受験生にとっては近年にない「チャンスの年」となりました。
目次
2026年度(令和8年度)前期日程 合格発表結果
合格発表資料および確定志願状況に基づくデータは以下の通りです。
- 募集人員: 105名
- 志願者数: 224名
- 合格者数: 106名(資料に「医学科(106名)」と明記)
- 志願倍率: 2.1倍
- 実質倍率: 約2.1倍(志願者224名÷合格者106名で算出)
第一段階選抜(足切り)の不実施
今年度の九州大学医学部医学科(前期日程)において、第一段階選抜(足切り)は実施されませんでした。
九州大学では、志願倍率が募集人員の約2.5倍を超えた場合に、大学入学共通テストの成績により第一段階選抜を行う予告があります。今年度は志願倍率が2.1倍に留まり基準を下回ったため、文部科学省の資料でも不合格者は「0名」と報告されており、出願者全員が二次試験に進むことができました。
過去3年間の入試結果・倍率比較
確定した2026年度のデータを、過去2年間(2025年度・2024年度)のデータと比較しました。志願倍率は3年連続で低下しており、競争が緩和傾向にあります。
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 志願倍率 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年度(今年) | 105名 | 224名 | 106名 | 2.1倍 | 2.1倍 |
| 2025年度(昨年) | 105名 | 252名 | 106名 | 2.4倍 | 2.3倍 |
| 2024年度(一昨年) | 105名 | 265名 | 108名 | 2.5倍 | 2.2倍 |
※2026年度の数値は大学公式発表に基づく。
【分析:志願者の減少と安定した選抜】
- 志願倍率の低下: 一昨年度(2.5倍)、昨年度(2.4倍)に対し、今年度は2.1倍まで低下しました。旧帝国大学の一角である九州大学において、2倍台前半という倍率は非常に低く、志願者が分散した可能性が考えられます。
- 合格者数の安定: 合格者数は昨年度と同じ106名(定員より1名増)が選抜されました。志願者が減った一方で合格枠は維持されているため、実質的な合格難易度は例年よりも緩和されたものと推測されます。
九州大学医学部の選抜の特徴
九州大学の前期日程は、共通テスト475点、個別試験700点の計1175点満点で判定されます。
- 2次試験重視: 個別試験の配点比率が高く、数学(250点)、理科(250点)、英語(200点)の実力が合否を大きく左右します。
- 面接の評価: 二次試験では学科試験のほかに面接も課されます。点数化はされませんが、将来医師となるための適性や資質が総合的に判断され、評価が低い場合には学科試験の成績に関わらず不合格となることもある厳格な基準が設けられています。
今後の日程
- 合格発表日: 2026年3月8日
- 入学手続締切: 2026年3月15日
まとめ: 2026年度の九州大学医学部入試は、志願倍率が2.1倍と過去3年で最も低くなり、足切りも実施されないという、受験生にとっては有利な環境での選抜となりました。この難関を突破し、見事合格を手にされた106名の皆様、本当におめでとうございます。「良き援助者」としての心を備えた医師を目指し、九州の拠点病院が集まる素晴らしい環境で、研鑽を積まれることを心より応援しております。