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【2026年度】国公立大学医学部医学科の第1段階選抜(足切り)実施大学一覧|前期29大学を総まとめ

2026年度の国公立大学一般選抜前期日程では、文部科学省公表ベースの第1段階選抜不合格者数は4,135人で、前年度同日程の4,459人を下回りました。この数字は大学全体ベースの集計であり、医学部医学科だけの人数とは一致しない大学もあります。

ここでは、文部科学省の前期日程資料を踏まえつつ、全国の国公立医学部医学科からの公式発表情報をもとに、2026年度一般前期試験で実際に第1段階選抜(足切り)を実施した国公立大学医学部医学科を網羅して整理します。

※注意点:大学公式発表の不合格者数には、出願資格を満たさない「無資格者」が含まれている場合がある点にご留意ください。

集計の前提

本記事でいう「国公立大学医学部医学科」は、一般前期で医学部医学科として募集している大学を基準にしています。そのため、東京大学は前期の募集単位が「理科三類」であることから、本表では厳密には除外していますが、医学部進学課程として重要なので参考情報として記載します。これらの基準で集計すると、2026年度一般前期で第1段階選抜を実施した国公立大学医学部医学科は計29大学です。

2026年度 一般前期で第1段階選抜を実施した大学一覧

地域別に実施状況をまとめました。( )内は不合格者数です。

北海道・東北(4大学)

  • 旭川医科大学(81人)
  • 東北大学(38人)
  • 秋田大学(40人)
  • 福島県立医科大学(102人)
  • ※弘前大学、山形大学の前期医学科では実施されませんでした。

関東(3大学)

  • 筑波大学(24人)
  • 千葉大学(計62人:一般枠59人+地域枠3人)
  • 横浜市立大学(27人)
  • ※参考:東京大学理科三類では105人が不合格となっています。

甲信越・北陸・東海(7大学)

  • 新潟大学(47人)
  • 金沢大学(82人)
  • 福井大学(228人)
  • 岐阜大学(73人)
  • 浜松医科大学(135人)
  • 名古屋大学(16人)
  • 名古屋市立大学(8人)
  • ※福井大学と浜松医科大学は特に不合格者数が多く、2026年度前期でもっとも厳しい結果となりました。

近畿(6大学)

  • 京都大学(13人)
  • 京都府立医科大学(29人)
  • 大阪大学(実施あり:医学科単独の正確な人数は公表確認困難)
  • 大阪公立大学(12人)
  • 奈良県立医科大学(2人)
  • 和歌山県立医科大学(計20人:一般枠15人+県民医療枠5人)
  • ※大阪大学は募集要項にて「共通テスト700点/1000点以上かつ募集人員の約3倍まで」を基準として明示。大阪公立大学は「志願者数に関わらず共通テスト成績で実施」と公表しています。

中国・四国・九州(9大学)

  • 鳥取大学(29人)
  • 岡山大学(21人)
  • 山口大学(67人)
  • 徳島大学(6人)
  • 香川大学(68人)
  • 愛媛大学(141人)
  • 高知大学(33人)
  • 長崎大学(137人)
  • 大分大学(120人)
  • ※九州大学、佐賀大学、宮崎大学、鹿児島大学の前期医学科では実施されませんでした。

2026年度の特徴は「倍率超過」だけではなかった

2026年度の結果から見える最大の特徴は、単純に「志願倍率が高いから足切りが起きた」というわけではない点にあります。

① 地方国公立での「大量足切り」の発生

医学部医学科ベースで第1段階選抜で不合格者数が特に多かった大学は以下の通りです。

  • 福井大学:228人
  • 愛媛大学:141人
  • 長崎大学:137人
  • 浜松医科大学:135人
  • 大分大学:120人
  • 福島県立医科大学:102人

地方国公立であっても、共通テスト後の出願判断を誤ると、二次試験に進めない受験生が大量に出る年となりました。

② 「得点条件付き」第1段階選抜の一般化

2026年度は、倍率に関わらず一定の得点率を求める大学が目立ちました。

  • 名古屋市立大学:共通テスト75%かつ3倍
  • 京都大学:共通テスト70%かつ3倍
  • 名古屋大学:共通テスト68%
  • 徳島大学:共通テスト67%かつ5倍
  • 鳥取大学:共通テスト67%
  • 大阪公立大学:志願者数に関わらず成績条件で実施

「見かけの倍率が低いから安心」という従来の判断基準が通用しなくなっています。

来年度以降の受験生が注視すべきポイント

この結果から学ぶべき対策は、「共通テスト後のリサーチでA判定かどうか」だけを見ないことです。以下の3点を必ず募集要項で確認してください。

  1. 予告倍率の基準(何倍で足切りが発動するか)
  2. 得点条件の有無(倍率に関わらず何%必要か)
  3. 枠別選抜の有無(一般枠と地域枠で個別に実施されるか)

実際に2026年度は、千葉大学や和歌山県立医科大学のように「枠別」で足切りがかかるケースや、大阪公立大学のように「成績重視」で実施されるケースなど、大学ごとの制度差が合否を分けました。

まとめ

2026年度一般前期試験で第1段階選抜を実施した国公立大学医学部医学科は、厳密に数えて29大学でした。文部科学省の全体統計では不合格者数が減少傾向にあるように見えますが、医学部医学科に絞って見れば、依然として厳しい戦いが続いています。来年度以降の受験生は、制度の細部まで読み込み、戦略的な出願を心がけてください。

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