兵庫医科大学医学部が新たに導入した「エキスパート養成入試」は、医学部受験生にとって魅力的でありながら特殊な推薦入試制度です。ここでは、兵庫医科大学エキスパート養成入試の概要から他の推薦型・総合型選抜との違い、試験内容、過去の倍率や傾向、合格者に求められる資質、効果的な医学部推薦入試対策のポイント、そしてグリットメディカルならではのサポート体制まで解説します。受験生本人だけでなく保護者の方にとっても、有用な情報と信頼感のある内容を心掛けています。
兵庫医科大学エキスパート養成入試の概要
兵庫医科大学エキスパート養成入試は、2026年度入試(2026年4月入学者選抜)から新設された医学部の総合型選抜(AO入試)枠です。この入試の最大の特徴は、特定の診療科のエキスパート医師を養成することを目的としている点にあります。具体的には、卒業後に外科系(消化器外科・乳腺内分泌外科・小児外科・心臓血管外科・呼吸器外科)または救急科の医師として本学(兵庫医大)の医療に貢献する強い意志を持つ人材を選抜・育成するための入試制度です。
合格・入学者は卒業後、兵庫医大の指定診療科の医師として少なくとも5年間勤務することが求められ、その代わりに在学6年間で総額1,710万円(年間285万円)の学費相当額が貸与され、勤務義務を果たせば返還が免除される奨学金制度(兵庫医科大学特定診療科医師養成奨学制度)が適用されます。
以下に、兵庫医科大学エキスパート養成入試の主な概要を表にまとめます。
項目 | 内容 |
入試区分 | 総合型選抜(AO入試)の一種(新設) |
募集人員 | 3名以内(対象診療科:外科系5科〈消化器・乳腺内分泌・小児・心臓血管・呼吸器〉および救急科から計3名) |
出願資格 | 高校卒業または同等以上(年齢制限なし)①卒後、本学指定診療科医師として5年以上勤務を確約できる者②合格後は必ず入学する意思のある者(専願)③医療従事者(医師・薬剤師・看護師・理学療法士等※出願者の二親等以内の親族は除く)による推薦を受けた者 |
スケジュール | 出願期間:2025年10月1日~10月15日(予定)一次試験:2025年11月16日(筆記試験・小論文)二次試験:2025年12月7日(プレゼンテーション・面接等)合格発表:二次試験合格発表 2025年12月12日 |
試験内容 | 一次試験:適性検査(学科試験)〔数学・英語・理科2科目選択〕、小論文二次試験:志望診療科に関するプレゼンテーション試験、個人面接、志望理由書の評価(一次合格者のみ実施) |
奨学金制度 | 「兵庫医科大学特定診療科医師養成奨学制度」による修学資金の貸与(年間285万円×6年=計1,710万円を学費に充当)※卒業後、本学指定診療科で5年間勤務することで全額返還免除 |
表のとおり、エキスパート養成入試は単なる学力だけではなく、「将来、本学で特定診療科のエキスパート医師になる」という強い志望動機と覚悟が求められる特別な選抜です。出願時には医療従事者からの推薦書・志望理由書に加え、本入試独自の活動報告書(医療・ボランティア等の活動実績や自己研鑽を記す書類)の提出も必要となります。年齢制限が無いため社会人や再受験生にも門戸が開かれており、一方で他の入試枠(一般入試や他の推薦・AO)との併願は不可という条件があります。このため、現役生や一浪生にとっては他方式との選択を迫られる難しい決断になりますが、この制度を狙う価値は十分にあると言えるでしょう。
他の推薦型・総合型選抜との違い
兵庫医科大学エキスパート養成入試は、これまで同大学が実施してきた一般の学校推薦型選抜(指定校推薦・地域指定制推薦など)や総合型選抜(AO入試:一般枠・卒業生子女枠・国際バカロレア枠)といくつかの点で異なります。以下に主な違いを整理します。
- 対象者の範囲・年齢制限:一般の推薦・AOは「現役および1浪まで」という年齢制限(卒業後1年以内の既卒まで)がありますが、エキスパート養成入試は年齢制限がありません。したがって社会人や多浪生でも出願資格を満たせば受験可能です。この点で、今まで推薦・AOの機会がなかった再受験生にも門戸が開かれています。
- 推薦者と出願条件:一般推薦(学校推薦型選抜〈公募制〉)では「出身高校長の推薦」が必要で評定平均4.0以上など学内成績要件も課されます。一方、エキスパート養成入試では高校からの推薦ではなく医療従事者からの推薦を求めています。例えば医師や看護師などからの推薦状を1通提出する形式で、医療現場を知る第三者から適性を評価してもらう狙いがあります。また、エキスパート入試は専願(合格したら必ず入学)が条件であり、出願時に卒後の勤務確約書も提出する点で、他方式より受験生の覚悟が問われます。
- 併願可否:エキスパート養成入試は同大学内の他の入試枠との併願ができません。例えば一般AO枠や地域推薦枠との同時出願は不可です。そのため兵庫医大志望者はどの方式で受験するか一本に絞る必要があります。他の推薦型・AOでは(条件を満たす限り)複数枠への同時エントリーが可能だったことと比較すると、大きな違いと言えるでしょう。
- 目的・選考重視点:一般の推薦・総合型選抜(AO一般枠など)は「多職種連携に関する適性」や「地域医療に貢献しようとする意志」などを評価します。エキスパート養成入試の場合は「不足が見込まれる診療科医師のエキスパートとして医療に貢献する意志」を最重視する選抜です。つまり志望理由も「なぜ医師になりたいか」だけでなく、「なぜその診療科の専門医になりたいか」、「なぜ兵庫医大で学ぶ必要があるか」まで踏み込んだものが求められます。
- 卒業後の義務・奨学制度:一般の推薦入試(例えば兵庫県地域指定推薦など)でも、卒業後一定期間の地域医療勤務義務と奨学金貸与がセットになるケースがあります。しかしエキスパート養成入試では卒業後5年間の特定診療科勤務義務が明示され、学費の半額相当を大学が貸与・実質給付する制度があらかじめ約束されている点で独特です。このように入学から卒業後まで一貫したプログラムとなっている点が他の推薦・AOとの大きな違いです。
以上のように、エキスパート養成入試は「医学部推薦入試」の中でも極めて特徴的な枠組みです。他方式以上に大学側の明確な目的(特定分野の医師確保)と受験生側のコミットメントがマッチして初めて成り立つ制度と言えるでしょう。
試験内容と選考プロセス
兵庫医科大学エキスパート養成入試の試験内容は、大きく一次試験(筆記)と二次試験(面接・プレゼン)に分かれます。基本的には他の総合型選抜・推薦入試の形式に準じていますが、志望診療科に関するプレゼンテーションが課される点がユニークです。具体的な試験科目や流れは以下のとおりです。
- 一次試験(筆記試験・小論文):11月中旬に実施されます。内容は適性検査(学科試験)と小論文です。適性検査は、数学(数学 I・II・A・B〈数列〉・C〈ベクトル〉)、英語(コミュニケーション英語I・II、論理・表現I)、理科2科目(物理・化学・生物から2科目選択、各科目は基礎と発展を含む)で構成されます。試験時間は数学60分・英語60分・理科2科目で80分(計)、配点は数学100点・英語100点・理科150点(各75点)です。その後、小論文試験が60分(50点)課されます。小論文は与えられた課題文を読み、要約や意見論述を書く形式が想定されており(例:傍線部の意味説明や400字程度の意見記述)、医学・医療に関連したテーマや人間性を見る問題が出題される傾向があります。
- 一次試験の合格判定:筆記と小論文の総合点で一次合格者が決定されます。兵庫医大では一次試験の得点が著しく低い科目がある場合不合格となる旨が明記されています。したがって満遍なく基礎学力を発揮することが重要です。
- 二次試験(プレゼンテーション・面接):12月上旬に一次試験合格者のみ対象で実施されます。内容は志望診療科に関するプレゼンテーション試験、個人面接、提出書類の評価です。プレゼンテーション試験では「将来その診療科の医師として貢献する適性」を見るために、自身の志望科に関して準備した発表を行います。例えば志望科を選んだ動機、その分野で成し遂げたいこと、関連する自身の活動経験などを数分程度にまとめて発表し、質疑応答を受ける形式が考えられます。面接は、受験生1人に面接官複数人で約10分程度行われる個人面接です。
- 質問内容は一般的な志望理由や自己紹介に始まり、「なぜ本学か」、「なぜその診療科か」、「将来どんな医師になりたいか」など専門性に踏み込んだもの、さらには高校時代の活動、得意科目・苦手科目、趣味特技、最近気になる医療ニュース等、多岐にわたりると予想されます。過去には「昨年不合格だった原因は?」、「体力には自信があるか」、「医師の親を持つことについてどう思うか」、「コロナ禍についてどう考えるか」など突っ込んだ質問が出た例もあります。また提出済みの志望理由書や活動報告書の内容について深掘りされることも想定されます。
- 二次試験の評価・配点:兵庫医科大学では二次試験でプレゼン・面接・志望理由書をまとめて100点満点、調査書(高校の成績)・活動報告書を30点として評価する予定です。最終的な合否判定は一次・二次の総合評価で行われます。学力・適性・人物のすべてを多面的に判断して3名以内の合格者が決定されます。
試験当日の流れとしては、一次試験は朝から午後にかけて筆記・小論文を実施し、合格発表は約2週間後。二次試験は指定日に大学キャンパスで行われ、その数日後に最終合格発表というスケジュールです。合格者は例年12月中旬までに決まり、入学手続締切は12月下旬となっています。
過去の倍率や傾向
兵庫医科大学エキスパート養成入試は今回新設された枠のため、過去の具体的な志願者数・倍率データはまだ存在しません(初回実施は2025年末予定)。しかし、参考として同大学の他の推薦型・総合型選抜の倍率を見てみましょう。
- 学校推薦型選抜(一般公募制):2023年度は志願者43名中17名が合格し、倍率約2.5倍でした。地域指定制推薦では志願31名中5名合格で6.2倍とやや高めです。推薦は募集人員が多め(一般公募制で15名前後)なこともあり、比較的倍率は抑えめです。
- 総合型選抜(AO一般枠):2023年度は志願41名中3名合格、倍率13.7倍と高倍率でした。卒業生子女枠AOでは21名中3名合格で約7.0倍でした。AOは募集定員が少なく(一般枠約5名程度)、選考で課される課題も多いことから高倍率になりやすい傾向があります。
- 一般入試(一般選抜A日程):参考までに一般入試の倍率は2023年度約8.8倍(志願1,664名・最終合格者188名)でした。医学部一般入試としては中くらいな倍率ですが、推薦・AOと比べれば依然高い競争率です。
以上から言えるのは、推薦型選抜は倍率が比較的低めで合格しやすい反面、応募者は学内成績や現役性など厳しい条件を満たす一握りであるということです。一方、AO入試(総合型選抜)は誰でも応募しやすい分、志願者も多く倍率が高くなる傾向があります。
また私立医学部全般で、近年は一般入試定員を減らして推薦・AO枠を拡充する動きがあり、兵庫医大も一般入試A日程の定員を年々削減して推薦/AOに振り向けています。実際、兵庫医大の一般A募集人員は2022年度約85名から2025年度67名まで減少しており、2026年度はエキスパート入試新設に伴いさらに減る見込みです。
エキスパート養成入試の倍率予想ですが、募集が3名と非常に少ないため高倍率が予想されます。ただし出願資格が特殊であるため志願者母数もそれほど多くはならない可能性があります。年齢制限なしとはいえ、「卒後5年の勤務義務」というハードルがありますので、本気でその診療科医師を目指す志望者に絞られるでしょう。また他枠との併願ができないため、現役生で安易に出願するケースは限定的かもしれません。その分、医療現場の経験者(例えば看護師や救急救命士から医師再志願など)や再受験組が一定数チャレンジしてくることが考えられます。いずれにせよ、一次試験の学力と二次試験での熱意アピールという両面で高いレベルが要求されるため、狭き門であることは間違いないでしょう。
傾向としては、一次試験の問題は非公表ですが他の推薦/AOと同様とされています。難易度について過去の受験指導情報から推測すると、「基礎~標準レベルの問題を確実に解けるか」がポイントになるとの指摘があります。
応用的な良問も出ますが決して奇問・難問ばかりではなく、基本事項の取りこぼしなく得点する力が重要です。小論文や面接では毎年テーマや質問の傾向が変わりますが、「医療への貢献」、「チーム医療」、「本学志望動機」、「将来像」などがキーワードとして予想されます。特にエキスパート入試では専門志望科がありますから、「○○科医師として社会にどう貢献したいか」を明確に語れる準備が必要です。
合格者の特徴と求められる資質
エキスパート養成入試の合格者に共通する特徴としてまず予想されるのは、強い使命感と明確な志望理由です。公式の募集要項でも、「社会に貢献する意志」、「多様な人々と協働して学ぶ態度」を重視する書かれています。具体的には、「自らが不足が予測される診療科のエキスパート医師となって貢献したい」という明確な動機を持ち、それを裏付けるエピソードや努力を示せる人材が求められます。例えば、
- 志望動機が具体的:単に「医師になりたい」ではなく、「○○科医として〇〇の分野で貢献したい」、「家族の病をきっかけにその分野に興味を持った」など具体性と熱意のある志望理由を持っています。それを志望理由書やプレゼンテーションで説得力をもって語れることが重要です。
- 兵庫医科大学への強いコミットメント:5年間の勤務義務を快諾できるほど、本学とその関連病院で働くことに前向きであることが求められます。したがって合格者は、「なぜ兵庫医大なのか?」に対する明確な回答を用意している傾向があります(教育理念や関連病院の特色への共感、地元医療への貢献意欲など)。
- 学力の基礎が安定:いくら熱意があっても一次試験の筆記を通過しなければ話になりません。合格者は総じて高校内容の基礎学力がしっかり固められており、数学・英語・理科でバランスよく点が取れています。特に私立医学部の場合、理科2科目や英語での失点が少ないことが重要です。兵庫医大の推薦/AO筆記は決して易しくはありませんが、過去問非公開ゆえに基礎固めを重視した学習を積んできた受験生が有利とされています。
- コミュニケーション力・協調性:面接では受け答えの内容だけでなく、態度・表情・話し方など総合的に人柄が見られます。合格者はハキハキと受け答えでき、自身の考えを論理的に述べるトレーニングを積んでいます。またグループ討論はありませんが、「多職種や多様な人々と協働できるか」という点を評価されるため、模擬面接等で協調性や医療チームで働く意識を問われても対応できるよう準備していなければなりません。
- 関連する活動経験や知識:活動報告書に書く内容として、志望診療科に関連する学外活動や自主学習を積んでいることも強みになります。例えば救急科志望なら応急手当講習の受講経験、外科志望なら生物研究部や解剖見学の経験、ボランティアや医療系インターンシップへの参加など、具体的なエピソードを持つ合格者も少なくありません。それにより「本気度」や「主体性」を示すことができます。
エキスパート養成入試の合格者像は「学力基盤がしっかりし、なおかつその大学・診療科で医師になる明確なビジョンと意志を備えた人」です。年齢的には現役生~社会人まで幅広い可能性がありますが、いずれにしても強い目的意識と計画性を持った受験生が勝ち残るでしょう。裏を返せば、「なんとなく推薦で受かりたい」という程度の覚悟では到底太刀打ちできない厳選抜だと言えます。
対策のポイント(学科・小論文・面接)
エキスパート養成入試で合格を勝ち取るためには、学科試験対策・小論文対策・面接(プレゼン)対策のすべてをバランスよく進める必要があります。以下にポイントを項目ごとにまとめます。
- 学科試験対策:筆記試験は数学・英語・理科2科目と範囲が広いため、早めに基礎固めを始めましょう。傾向として奇をてらった問題より基本~標準レベルの問題をいかに取りこぼさないかが重要です。教科書の例題レベルから私立医学部標準問題集までを繰り返し演習し、典型問題は確実に解答できる実力をつけましょう。また試験時間配分にも注意が必要です。例えば英語は長文読解中心になりやすいので速読力を養う、理科2科目は時間80分で2科目解く形式なので片方に偏らずバランスよく解く練習をするといった工夫が求められます。数学は他方式では課されない大学もありますが、兵庫医大では必要なので捨てたりせずに対策してください(苦手な場合は頻出の図形問題や微積基礎など重点的に)。過去問が非公開ゆえ類似レベルの私立医学部(中堅~やや難関)過去問で演習するのも有効です。
- 小論文対策:小論文は一次試験当日に課され、内容は課題文読解型が予想されます。事前に医療・生命倫理や時事問題に関する文章を読み、自分の意見をまとめる練習を積んでおきましょう。字数制限はおそらく400字程度の意見記述が含まれると推測されます。課題文の要旨把握、設問意図の読み取り、論理的な構成で書く、といった基本をしっかり押さえることが大切です。具体的な対策として、他大学の類似形式の過去問演習が有効でしょう。例えば聖マリアンナ医大などの小論文問題は兵庫医大の出題傾向に近い部分があり、字数指定の要約+論述の練習になります。書いた小論文は必ず国語や小論文の先生に添削指導を受け、客観的なアドバイスをもらいましょう。また医療ニュースや社会問題にもアンテナを張り、自分なりの意見を持てるテーマを増やしておくと、当日の課題文テーマが何であれ対応しやすくなります。
- 面接・プレゼン対策:二次試験のプレゼンテーションと個人面接は合否を大きく左右します。プレゼンは志望診療科について5分前後話す想定で準備しましょう。事前に資料(スライド等)は使えない可能性もありますので、口頭で簡潔に伝える力が重要です。構成例として「志望科を目指す理由・きっかけ」、「その分野の現状と自分の考える課題」、「将来こう貢献したい」という流れでまとめると論理立てやすいでしょう。当日は緊張もありますから、家族や先生の前で何度もリハーサルを行いましょう。
- 面接については、想定問答集を作って丸暗記するのではなく、質問のキーワードに柔軟に反応して自分の言葉で答える練習を積んでください。よくある質問(志望動機、将来像、長所短所、医師になりたい理由、本学志望理由、最近気になった医療ニュース等)には一通り答えられるよう準備します。その際、内容だけでなく声の大きさ・表情・姿勢もチェックし、明るくはきはきと伝える練習をしましょう。特にエキスパート入試では「なぜその診療科か」は必ず問われるため、自身の経験や調べた知識を交えて熱意を示すことが大切です。可能であれば医学部受験指導のプロによる模擬面接を受け、本番さながらのフィードバックをもらうと効果的です。グリットメディカルでもこうした個別模擬面接指導を行っていますので、必要に応じて活用してください。
- 提出書類対策:エキスパート養成入試では志望理由書と活動報告書の内容も評価対象になります。志望理由書は面接での発言とも一貫性があることが望ましいため、面接対策と並行して練り上げましょう。活動報告書にはこれまでの学業・課外活動・社会貢献活動などを記載しますが、志望診療科に関連する経験があれば重点的にアピールします。例えば「救急科志望で高校時代に赤十字救急法救急員資格を取得」、「外科志望で解剖学習セミナーに参加」など具体例を書けるとプラス材料です。嘘や誇張は厳禁ですが、小さな経験でも自分なりに学んだことを添えて記載すると熱意が伝わります。これら書類は第三者(学校の先生や予備校の講師)にチェックしてもらい、読み手に伝わりやすい論理になっているか点検しましょう。
以上のように対策事項は多岐にわたりますが、ポイントは「早めの準備」と「繰り返しの練習」です。エキスパート養成入試は11月~12月と一般入試より早い時期に勝負があります。夏までに基礎学力を固め、秋には小論文と面接の練習に十分時間を割けるよう逆算して計画を立てましょう。忙しい高校生の場合、学校行事と並行しての準備になるため、効率よく勉強する工夫も必要です。医学部専門予備校の推薦入試対策コースなども活用しながら、自分に不足している部分を重点的に補強していきましょう。
グリットメディカルのサポート体制
兵庫医科大学エキスパート養成入試のような特殊な推薦入試で合格を目指すなら、医学部受験専門のプロのサポートを受けることも大きな力になります。グリットメディカルは大阪市に拠点を置く医学部専門個別予備校で、対面指導・オンライン指導の両方に対応し、どんな学力層からでも第一志望合格を目指せるよう一人ひとりに最適化した指導を行っています。
一流講師陣によるマンツーマン指導:グリットメディカルでは各科目とも医学部受験指導に精通した厳選されたプロ講師が1対1で授業を担当します。講師陣には、例えば数学オリンピック銅メダリストの講師や、有名問題集の著者、東大・京大卒のエキスパート講師など、一流の人材が揃っています。こうした講師が生徒一人ひとりの学力や志望校に合わせて完全個別授業を行うため、弱点克服や志望校別対策を効率良く進めることができます。集団授業では聞きづらい基礎の疑問も、その場で質問して即解決できる点は個別指導の大きなメリットです。
- 綿密な学習カリキュラムと進捗管理:GRIT MEDICALでは入塾時に生徒それぞれの学力状況や志望校の傾向を分析し、個別カリキュラムを作成します。週単位で何を学習しどの模試を受けるかまで計画を立て、進捗は専門スタッフが日々チェックします。いわば「学習のPDCAサイクル」をプロが管理してくれるイメージです。これにより自分では気付きにくい弱点も見逃さず補強でき、サボりがちな生徒も計画に沿って勉強を継続できます。特に推薦入試のように早期決戦では、限られた時間で効率的に仕上げることが重要になるため、プロの進捗管理は心強いサポートです。
- 小論文・面接の個別指導:推薦入試対策として欠かせない小論文指導や面接練習も、GRIT MEDICALでは個別に行います。生徒の志望理由や背景に合わせて志望理由書のブラッシュアップを手伝い、医師やプロ講師がマンツーマンで模擬面接を実施します。過去に多数の医学部推薦・AO合格者を指導したノウハウから、質問の受け答え方、プレゼン資料の作り方、受験生の個性を引き出す自己PR方法などを指導します。特にエキスパート養成入試のような特殊なプレゼン試験に対しても、事前にプレゼン原稿のチェックや練習を重ねることで本番で実力を発揮できるようサポートします。
- オンライン対応と柔軟な受講形態:遠方の方や学校が忙しい現役生でも指導が受けられるよう、グリットメディカルではオンライン個別指導も活用できます。これにより自宅にいながらプロ講師の授業を受けたり、部活帰りの夜間に面接練習を入れたりとスケジュールの柔軟性が確保できます。対面指導とオンラインを組み合わせて受講するハイブリッド型も可能で、生活スタイルに合わせた学習が可能です。
- 合格実績と信頼性:グリットメディカルは比較的新しい予備校ではありますが、すでに多くの医学部合格者を輩出しています。代表を務める掛谷拓也は英検1級・TOEIC990点満点の英語指導のプロであり、自らも指導に当たっています。少人数制予備校ならではの親身で誠実な指導に定評があり、「生徒全員の第一志望合格を目指す」という信念のもとできめ細かなサポートを提供しています。実際に「偏差値が伸び悩んでいたがマンツーマンで基礎からやり直して合格できた」「面接が苦手だったが徹底特訓で自信を持てた」といった喜びの声も多く寄せられています。
以上のように、グリットメディカルでは講師の質と個別指導力を最大の強みにかかげ、医学部推薦入試を含むあらゆる医学部受験対策で成果を出しています。エキスパート養成入試のような特別な選抜であっても、必要な学力指導から志望理由の深掘りまでトータルにサポートできる体制が整っています。大手予備校とは異なるアットホームで丁寧な指導を受けたい方は、ぜひ一度個別相談や体験授業を検討してみてください。
ご覧のように、各予備校それぞれ強みがありますが、GRIT MEDICALは「生徒ファースト」の個別最適化指導に徹することで差別化しています。大手のような派手さや歴史はないかもしれませんが、その分一人ひとりに対する寄り添い度と柔軟性は群を抜いていると自負しています。兵庫医科大学エキスパート養成入試のような特殊なケースでも、当塾では受験生個々の状況と目標に合わせた対策プランを練り上げ、合格まで二人三脚でサポートいたします。
兵庫医科大学エキスパート養成入試は、医学部志望者にとって魅力的な新制度であり、将来のキャリアまで見据えた大きな決断となる入試です。その分ハードルは高いですが、目的意識を明確に持ち、早期から対策を講じれば合格のチャンスは充分あります。この記事で述べたポイントを参考に、ぜひ計画的な準備を進めてください。エキスパートへの道は険しいですが、合格すれば学費負担の軽減と専門医への確かな道筋が得られる大きなメリットがあります。グリットメディカルは、その道のりを信頼できるパートナーとして全力で応援します。
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