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【2026年最新】医学部受験に英検は武器!大学別の加点・免除制度

日本国内の医学部入試では、一部の大学で実用英語技能検定(英検)の資格やスコアが評価に組み込まれています。英検を活用することで受験生に有利な制度は大きく3つに分類でき、(1)入試得点への加点(2)出願資格としての活用(3)英語試験の免除(満点換算)があります。

現在、英検など民間の英語検定を入試に取り入れる医学部は決して多くはありませんが、近年はその数が増加傾向にあります。ここでは、それぞれの制度について具体的な大学名や内容を詳しく解説します。

英検資格による加点制度がある医学部

英検の級やスコアに応じて受験得点に加点する方式です。英検取得級に応じて共通テストの英語や大学個別試験の英語得点に点数を上乗せでき、英語の試験結果を底上げすることができます。主な国公立大学・私立大学の例を挙げます。

国公立大学の例(加点・換算制度)

  • 広島大学(一般前期)英検準1級以上を取得している受験生は、大学入学共通テストの英語(リーディング+リスニング)が満点として扱われます。英検準1級相当(CEFR B2レベル)以上の資格を持つ場合に満点換算され、それ未満のスコアの場合は特に加点措置はありません。※共通テストの英語受験自体は必須です。
  • 佐賀大学(一般前期・後期) – 英検など外部検定の換算点が共通テスト英語の得点より高い場合、その換算点を共通テスト英語得点として採用する方式です。例えば英検のCSEスコアが2250以上(準1級相当)であれば共通テスト英語を90%換算、2150~2249なら80%換算、2050~2149でも70%換算と段階的に加点されます。比較的低いレベル(英検2級程度)から換算対象となる柔軟な制度である点が特徴です。ただし共通テスト英語の合計点が200点満点中100点未満の場合は換算適用外となります。
  • 鹿児島大学(一般前期・後期) – 英検準1級以上など所定の検定スコア取得者には、共通テスト英語のリーディングおよびリスニングに対し得点の25%を加算するか、場合によって満点換算する制度があります。具体的には、リーディング・リスニングそれぞれについて得点率80%以上なら満点扱い80%未満なら得点の25%加点というルールです。例として、リーディング82点・リスニング70点の場合、加点後はリーディング100点・リスニング87.5点になります。
  • 岡山大学(一般前期) – 英検1級(CSEスコア2600以上)など非常に高い英語資格を持つ場合、共通テスト英語の得点が満点とみなされ、さらに大学個別学力試験の英語も満点扱い(試験免除)となる優遇措置があります。CEFR換算でC1以上に相当するスコアが条件で、該当者は共通テスト英語・二次試験英語ともに満点が保証されます。ただし共通テスト英語自体の受験は必要です。

私立大学の例(加点制度)

  • 順天堂大学(一般入試B方式) – 出願時に英検などのスコア提出が必須で、そのスコアに応じて大学独自の英語試験の得点に加点されます。例えば英検CSEスコア1980~2124(概ね2級レベル)で+5点、2125~2299で+10点、2300~2449で+15点、2450~2599で+20点、2600以上(1級相当)なら最大+25点が英語得点に加算されます。英検1級取得者は満点の25点加点が得られる試験で、スコアが高いほど有利になる明確な制度です。
  • 東京医科大学(英語検定試験利用推薦) – 出願時に英検などCEFR B1レベル以上(英検2級相当)の資格が必要で、取得級に応じ所定の点数が加点されます。具体的には英検2級(CEFR B1)で+6点、準1級(B2)で+18点、1級(C1~C2)で+24点が評価に加えられます。この推薦入試は2025年度から新設されたもので、英語力を重視した推薦枠となっています。
  • 福岡大学(共通テスト利用型 等) – 大学入学共通テストの英語成績に英検資格による大量加点が得られる代表的な例です。英検2級合格で+20点、準1級以上なら+40点が共通テスト英語の得点に上乗せされます。例えば共通テスト英語で思うように点が取れなくても、英検準1級を持っていれば40点も底上げできるため大きなアドバンテージになります。※対象となる英検は2022年4月以降取得のものに限られます。
  • 東京慈恵会医科大学(一般入試) – 二次試験(面接・小論文等)の評価において、英検を含む英語資格の保持が加点要素になります。具体的な点数配分こそ公表されていませんが、英検やTOEFLなどの資格提出者は面接評価で有利に扱われる仕組みです。一定の英語力を証明する資格があれば総合評価でプラスに作用します。
  • 国際医療福祉大学(一般選抜・共通テスト利用) – 出願時に提出できる「活動実績報告書」において、英検を含む英語資格の取得が評価対象となります。スコアや級に明確な基準はありませんが、資格保有自体がアピール材料となり合否判定に考慮されます。いわば間接的な加点要素として英検が活用できるケースです。
  • 兵庫医科大学(一般入試B方式)英検2級以上の取得が出願条件であると同時に、調査書(評定)と英語資格のスコアを合わせて最大40点満点で評価する仕組みがあります。英語資格・検定試験のスコアが高いほど調査書点と合わせた評価点が高くなり、合否に影響します。このように出願要件を満たす英語資格が、そのまま二次評価でも得点化される珍しい例です。

英検資格が出願資格として認められている医学部

英検の級やスコアを「出願要件(出願資格)の一部」として課すケースです。この方式では所定の級を持っていないと出願そのものができません。主にAO入試や推薦入試、一部の私立一般入試で導入されています。該当大学を志望する場合、まず指定の英検基準をクリアすることが必要条件となります。

具体的な大学と要件は以下の通りです。

  • 埼玉医科大学推薦入試(特別枠・英語型)で英検1級合格が出願条件となっています。トップレベルの英語力を持つ者のみ応募でき、英検1級取得者を対象にした特別推薦枠です(有効期限の制限は特になし)。
  • 順天堂大学一般入試B方式に出願するには、英検CSEスコア1980以上(概ね英検2級合格レベル)が必要です。出願時に2年以内のスコアを証明する書類提出が求められ、基準を満たさないと願書を受理してもらえません。
  • 東京医科大学英語検定試験利用推薦入試ではCEFR B1以上(英検2級程度)の英語資格保有が出願資格です。こちらも検定試験のスコア提出が必須条件となっており、基準を満たさない場合は出願できません(スコアは2年以内のものに限る)。
  • 東邦大学統一入試(2025年度新設)で英検2級合格が出願要件に定められています。共通テスト後の日程で実施される後期入試的な位置づけの募集で、英語力基準として英検2級(または同等の検定スコア)が課されています。こちらも検定取得時期は直近2年以内に限られます。
  • 日本医科大学グローバル特別選抜入試英検準1級合格が応募条件です。帰国生や国際志向の学生を対象とした特別選抜で、高い英語力(準1級以上)を証明できることが必須です。スコア有効期限は2年以内となっています。
  • 関西医科大学 – 特色選抜(英語型)において英検準1級相当(CSEスコア2300以上)の取得が条件です。CEFRでB2レベルの英語力が求められ、達していない場合は出願できません。こちらも取得時期は直近2年間が目安です。
  • 兵庫医科大学一般入試B(高大接続型)で英検2級以上の取得が義務付けられています。高大接続型の特別入試で、高校での学習と英語資格取得を両立している学生を対象にしています。英検2級相当以上(他の民間英語試験でも可)を持っていないと出願できません。

※上記の大学では英検の他にもTOEFL iBTやIELTSなど複数の外部試験が基準として認められている場合があります(詳細は各大学の入試要項を参照)。ただし、多くの医学部では基準を英検◯級以上と示しているため、英検取得が最もわかりやすい目標の指標です。

英語試験免除(満点換算)となるケース・大学例

一定の英検資格を持つことで大学の英語試験が免除されたり、英語の得点が満点扱いになるケースもあります。これは受験生にとって最も有利な形態で、英語試験の対策負担を大きく軽減できる制度です。

  • 岡山大学(一般前期) – 前述の通り、英検1級取得など条件を満たす場合大学個別の英語試験が免除され、共通テスト英語とともに英語科目満点が保障されます。英語外部試験のスコアが非常に高い受験生は、二次試験当日に英語を受験せずに済み(満点扱い)、その分を他科目に集中できるメリットがあります。※ただし共通テストの英語(リーディング・リスニング)は受験必須。
  • 広島大学(一般前期) – 英検準1級以上の資格保有者は共通テスト英語が自動的に満点換算されます。この「みなし満点」制度により、該当者は共通テスト英語で満点を取ったものとして扱われるため、大きな得点上の利点となります (大学個別試験の英語は通常通り課されます)。
  • 鹿児島大学(一般) – 上述のように、所定の英検級取得者は共通テスト英語のリーディング・リスニングについて得点率80%以上なら満点に引き上げられます。満点とまではいかなくとも、一定条件下で英語得点を満点相当に近付ける救済措置です。

(参考)私立大学の状況 – 2025年度現在、一般的な私立医学部入試で英語試験そのものを免除できる制度は存在していません。私立医学部では英検等のスコア提出が加点に留まっており、本来の英語試験を受けずに合否判定できるケースはありません。※参考までに、私立大阪歯科大学では英語外部試験スコアによる「英語試験免除または受験」という選択制度がありますが、医学部ではこのような例はまだありません。

近年の制度変更や傾向・他の検定との比較

近年、大学入試改革の流れの中で英語4技能試験を活用する医学部が徐々に増えている傾向があります。2021年に導入された共通テストでは一旦、民間英語試験の利用が見送られましたが、その後各大学が個別に外部検定を評価に組み込む動きがみられます。特に私立医学部で英語重視の特別枠が新設されるケースが増えており、東邦大学の統一入試(2025年度~)や東京医科大学の英語検定利用推薦(2025年度~)など、英検等の資格を出願条件に課す制度が相次いで登場しました。難関医学部では英検準1級(CEFR B2)以上を取得していると初めて加点や満点換算など優遇措置の対象となる場合が多く、競争上もそのレベルの英語力が一つの目安になっています。

他の英語検定との比較では、多くの医学部がTOEFL iBTやIELTS、TEAPなど複数の試験スコアを併せて利用可としていますが、英検が最も取り組みやすく効果的です。理由として、英検やGTEC、TEAPといった国内検定は高校英語の学習範囲に沿っており、受験勉強との相乗効果が見込める点が挙げられます。中でも英検は歴史が長く問題の質や難易度が安定しているため、医学部志望者に「最もおすすめの外部検定」です。TOEFLやIELTSなど海外検定は出題傾向が日本の受験と異なり、対策に非効率な側面もあるため、まずは英検準1級以上の取得を目標にすると良いでしょう。

以上のように、英検資格は医学部入試で様々な形で活用できます。自分の志望校がどの方式を採用しているかを調べ、早めに基準級を取得しておくことが重要です。英検取得により「英語満点」や「大幅加点」という恩恵を受けられれば、数学や理科など他の科目に注力する余裕も生まれ、合格に大きく近づくでしょう。 また、英検合格に向けた勉強そのものが英語力向上につながり高校での学習にも良い効果があり、結果的に通常の筆記試験対策にもなるため何重にも利点があります。ぜひ医学部受験戦略の一環として英検などの資格取得を計画的に活用し、医学部合格に向けた武器にしてください。

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