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【医学部入試頻出】映画『はたらく細胞』で攻略する「獲得免疫」の全貌

医学部入試の生物において、「免疫」は避けて通れない最重要分野です。特に獲得免疫の複雑な連携プレーは、文字だけでは理解しにくいもの。映画『はたらく細胞』のドラマチックな展開を、そのまま試験対策の知識に変換しましょう。

敵を知る:樹状細胞による「抗原提示」

映画の中で、情報を整理し、他の細胞たちに敵の情報を伝える司令塔のような役割を果たすのが樹状細胞です。

  • 入試のポイント: 樹状細胞やマクロファージが、取り込んだ病原体の断片を細胞表面に提示することを「抗原提示」と言います。この際、MHCクラスII分子という「トレイ」に乗せて提示することをセットで覚えておきましょう。

宣戦布告:ヘルパーT細胞の「司令」

樹状細胞から報告を受けたヘルパーT細胞が、周囲の細胞に活性化の合図を送ります。映画ではモニターを前に指示を出す「司令官」として描かれています。

  • 入試のポイント: ヘルパーT細胞が放出する物質がサイトカイン(インターロイキンなど)です。これがB細胞やキラーT細胞の増殖・分化を促します。

二つの攻撃部隊:体液性免疫 vs 細胞性免疫

ここが最も混乱しやすいポイントですが、映画の「キャラクターの戦い方」で見分ければ一発です。

① B細胞による「体液性免疫」(遠距離攻撃)

B細胞は、特定の敵に対する「抗体(ミサイル)」を大量生産します。

  • 入試のポイント: B細胞が分化した姿を形質細胞(抗体産生細胞)と呼びます。産生された免疫グロブリン(抗体)が抗原と結合し(抗原抗体反応)、無毒化します。

② キラーT細胞による「細胞性免疫」(直接攻撃)

武闘派として描かれるキラーT細胞は、ウイルスに感染してしまった自分自身の細胞を直接破壊します。

  • 入試のポイント: キラーT細胞は、感染細胞の表面にあるMHCクラスI分子を認識して攻撃します。

次回への備え:免疫記憶

戦いが終わった後、一部の細胞は記憶細胞(メモリー細胞)として体内に残ります。

  • 入試のポイント: 2回目に同じ敵が来た際、1回目よりも速く、強力に反応することを二次応答と呼びます。この仕組みを利用したのがワクチンです。

「はたらく細胞」を深掘りするためのキーワード

医学部受験生に向けて、映画を観ながら以下の単語を意識すると、より医学部受験に役立ちます。

映画での描かれ方生物学的な正式名称入試での頻出ポイント
情報を伝える写真抗原特定のタンパク質配列を認識する
ヘルパーTの指示サイトカイン細胞間の情報伝達物質
B細胞の武器免疫グロブリンタンパク質製。構造(H鎖・L鎖)も頻出
エリート部隊ナイーブT細胞まだ抗原に出会っていないT細胞

まとめ:映像を「知識のフック」にする

医学部入試の難問も、突き詰めれば「誰が、どこで、何をしているか」の理解に帰結します。映画『はたらく細胞』でキャラクターたちの熱いドラマを観た後は、教科書の図説が「ただの絵」ではなく、「躍動する戦場の記録」に見えてくるはずです。このワクワク感こそが、合格を勝ち取るための最大の武器になります。

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