2026年度(令和8年度)入試において、後期試験を実施する国公立大学医学部医学科(全13校)を、募集人員の多い順にランキング形式でまとめました。
後期試験は定員が非常に少なく、倍率も跳ね上がる超難関枠ですが、上位2校(山梨・奈良県立医)は比較的大きな募集枠を維持しています。
2026年度 国公立医学部 後期試験 募集人員ランキング
| 順位 | 大学名 | 区分 | 募集人員 | 備考 |
| 1位 | 山梨大学 | 国立 | 90名 | 後期試験の最大枠。前期試験なし |
| 2位 | 奈良県立医科大学 | 公立 | 53名 | 公立唯一の実施。前期(22名)より枠が大きい |
| 3位 | 秋田大学 | 国立 | 25名 | 一般枠20名、秋田県地域枠5名 |
| 3位 | 福井大学 | 国立 | 25名 | |
| 5位 | 琉球大学 | 国立 | 24名 | |
| 6位 | 鹿児島大学 | 国立 | 19名 | |
| 7位 | 千葉大学 | 国立 | 15名 | |
| 7位 | 宮崎大学 | 国立 | 15名 | |
| 9位 | 浜松医科大学 | 国立 | 14名 | |
| 10位 | 東京科学大学 | 国立 | 10名 | 旧:東京医科歯科大学 |
| 10位 | 三重大学 | 国立 | 10名 | |
| 10位 | 山口大学 | 国立 | 10名 | 全国枠7名、地域枠3名以内 |
| 13位 | 名古屋大学 | 国立 | 5名 |
ランキングのポイントと動向
- 上位2校の圧倒的定員数:山梨大学(90名)と奈良県立医科大学(53名)だけで、国公立後期定員全体の約4割を占めています。特に山梨大学は前期試験を行わないため、後期日程における最大の激戦区となります。
- 2026年度の廃止大学:前年度まで実施していた旭川医科大学、山形大学、佐賀大学の3校が、2026年度から後期試験を廃止しました。これにより、全国的な募集枠はさらに縮小しています。
- 名称変更の留意点:10位の東京科学大学は、2024年10月の大学統合(東京医科歯科大学と東京工業大学)後、初めての「東京科学大学」としての入試となります。
[!NOTE] 募集人員は地域枠の配分変更等により、各年度の募集要項で微増減する場合があります。出願前には必ず、最新の選抜要項をご確認ください。
2026年度 国公立医学部 後期試験 配点比率
2026年度からは新課程入試となり、多くの大学で共通テスト「情報I」が課されます。後期試験は「共通テスト逃げ切り型」か「二次逆転型」かで対策が大きく分かれるため、配点比率の確認は極めて重要です。
| 募集順 | 大学名 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 二次比率 | 二次試験の内容 |
| 1位 | 山梨大学 | 1000 | 2300 | 3300 | 69.7% | 数学・理科・英語・面接 |
| 2位 | 奈良県立医科大学 | 300 | 900 | 1200 | 75.0% | 数学・理科・英語・面接 |
| 3位 | 秋田大学 | 400 | 400 | 800 | 50.0% | 小論文・面接 |
| 3位 | 福井大学 | 500 | 220 | 720 | 30.6% | 小論文・面接 |
| 5位 | 琉球大学 | 1100 | 300 | 1400 | 21.4% | 小論文・面接 |
| 6位 | 鹿児島大学 | 925 | 320 | 1245 | 25.7% | 小論文・面接 |
| 7位 | 千葉大学 | 475 | 1000 | 1475 | 67.8% | 小論文・面接 |
| 7位 | 宮崎大学 | 1000 | 150 | 1150 | 13.0% | 英語・面接 |
| 9位 | 浜松医科大学 | 950 | 350 | 1300 | 26.9% | 小論文・面接 |
| 10位 | 東京科学大学 | 500 | 200 | 700 | 28.6% | 小論文・面接 |
| 10位 | 三重大学 | 650 | 300 | 950 | 31.6% | 小論文・面接 |
| 10位 | 山口大学 | 950 | 500 | 1450 | 34.5% | 小論文・面接 |
| 13位 | 名古屋大学 | 950 | 0 | 950 | 0% | 面接(段階評価) |
配点比率から見る受験戦略のポイント
- 「二次逆転型」の2強(山梨・奈良県立医):この2校は後期試験では極めて珍しく、二次試験で数学・理科・英語の学力検査を課します。配点比率も70%前後と非常に高く、共通テストで失敗しても二次試験の実力で逆転が可能です。
- 「共通テスト逃げ切り型」の代表格(宮崎・琉球・名古屋):これらの大学は共通テストの比率が8割を超えています。特に名古屋大学は二次試験を点数化せず、宮崎大学も二次は英語のみです。共通テストで9割前後の超高得点を取った受験生が有利になります。
- 「情報I」の扱いの差
- 山梨、宮崎、琉球、福井など:共通テスト「情報I」を100点(配点圧縮なし)として扱う大学が多く、情報の出来が合否を左右します。
- 東京科学大学:後期試験においては「情報I」を利用しない方針となっているため、情報が苦手な受験生の受け皿になる可能性があります。
千葉大学は二次試験が小論文と面接のみですが、その配点が1000点と非常に高いため、数値上は「二次重視型」に見えます。しかし、実際には東大などの最難関層が併願するため、共通テストでも極めて高い得点率(91〜92%以上)が求められる点に注意してください。