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2026年度 神戸大学医学部医学科 高校別合格者数:完全版データと動向分析

神戸大学医学部医学科は、旧制六医科大学の伝統を受け継ぐ名門であり、近畿圏のみならず全国から優秀な受験生が集まる最難関校の一つです。2026年度の合格者データに基づき、その勢力図と入試傾向を徹底解説します。

【圧倒的な首位】甲陽学院が示す地元トップ校の底力

今回の集計で最も特筆すべきは、甲陽学院(兵庫)が11名という突出した合格者数を出したことです。2位以下に大きな差をつけての独走であり、甲陽学院がいかに神戸大学医学部に対して強い志向と確かな合格実績を持っているかが伺えます。通学圏内であるという地理的優位性に加え、同校の高度な数学・理科教育が神大の入試問題と極めて高い親和性を持っていることが、この驚異的な数字の背景にあると考えられます。

兵庫・近畿圏を中心とした強固な合格層

上位から中堅層にかけては、兵庫県内および近郊府県(奈良・大阪・京都)の有力校が並びます。

  • 兵庫県勢の躍進: 白陵(4名)、長田(3名)といった県内屈指の進学校が上位をキープ。また、神戸大付中教西宮・市立(各2名)に加え、1名枠でも宝塚北、姫路西、夙川、淳心学院、須磨学園、雲雀丘学園、六甲学院と、県内の多様な学校から合格者が出ており、地域密着型の難関校としての側面が強く出ています。
  • 近隣府県の競演: 西大和学園(4名/奈良)、四天王寺(3名/大阪)、帝塚山(3名/奈良)など、医学部受験に定評のある学校が上位に食い込んでいます。さらに堀川、洛北(京都)や東大寺学園(奈良)などが各2名と続き、近畿圏全域から精鋭が集まる構図となっています。

「全国区」としてのブランド力:北海道から鹿児島まで

神大医学部の大きな特徴は、1名の合格者を輩出している高校の広がりです。全33校におよぶ「1名合格校」を分析すると、そのブランド力が全国に波及していることがわかります。

  • 西日本・広域: 愛光(3名/愛媛)、広島学院(3名/広島)、米子東(2名/鳥取)、ラ・サール(2名/鹿児島)といった西日本の有力校に加え、岡山白陵近大和歌山などからも合格者が出ています。
  • 東日本からの参戦: 北嶺(北海道)、中央中教(群馬)、浦和明の星女子(埼玉)、渋幕(千葉)、吉祥女子・豊島岡・武蔵(東京)といった東日本・首都圏の超進学校の名も連なります。これは、関東圏の受験生にとっても、神戸大学が「国立医学部最高峰の一角」として有力な選択肢であることを示しています。

全合格校別ランキング・データ(2026年度)

合格者1名の高校を含め、すべてのデータを網羅した一覧は以下の通りです。

合格者数高校名(所在地)
11人甲陽学院(兵庫)
4人白陵(兵庫)、西大和学園(奈良)
3人四天王寺(大阪)、長田(兵庫)、帝塚山(奈良)、広島学院(広島)、愛光(愛媛)
2人東海(愛知)、南山(愛知)、堀川(京都)、洛北(京都)、神戸大付中教(兵庫)、西宮・市立(兵庫)、東大寺学園(奈良)、米子東(鳥取)、広島大付福山(広島)、ラ・サール(鹿児島)
1人北嶺(北海道)、中央中教(群馬)、浦和明の星女子(埼玉)、渋谷教育学園幕張(千葉)、吉祥女子(東京)、豊島岡女子学園(東京)、武蔵(東京)、金沢泉丘(石川)、刈谷(愛知)、四日市(三重)、嵯峨野(京都)、洛星(京都)、大阪教大付池田(大阪)、大阪教大付天王寺(大阪)、大阪星光学院(大阪)、大阪桐蔭(大阪)、関西大倉(大阪)、清風(大阪)、清風南海(大阪)、高槻(大阪)、宝塚北(兵庫)、姫路西(兵庫)、夙川(兵庫)、淳心学院(兵庫)、須磨学園(兵庫)、雲雀丘学園(兵庫)、六甲学院(兵庫)、奈良女子大付中教(奈良)、開智(和歌山)、近畿大付和歌山(和歌山)、鳥取西(鳥取)、岡山白陵(岡山)、広島大付(広島)

2026年度入試の総括

データから、神戸大学医学部医学科は以下の二面性を持っていることが明確になりました。

  1. 「甲陽学院」を筆頭とする地元・兵庫および近畿圏の精鋭による強固な基盤
  2. 北は北海道から南は鹿児島まで、全国の超進学校から1名ずつ確実に合格をもぎ取る「広域難関校」としての地位

合格者が1名の高校が33校にも上るという事実は、特定校による独占が進んでいるわけではなく、全国のトップ層による極めてハイレベルで熾烈な「1点」を争う入試が行われていることを示しています。

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