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【2026年最新】歯科医師国家試験の合格率推移|第119回61.9%・新卒と既卒の差を解説

歯科医師国家試験は、歯学部6年間の学修を終えた学生にとって、歯科医師になるための最後の関門です。医師国家試験と比べると、歯科医師国家試験の合格率はやや低めに推移しており、近年は60%台前半から70%台まで大きく変動しています。

特に2026年実施の第119回歯科医師国家試験では、全体合格率が61.9%となり、前年の第118回の70.3%から大きく低下しました。新卒合格率は80.2%、既卒合格率は27.8%で、新卒と既卒の差が非常に大きい結果となっています。 

ここでは、歯科医師国家試験の合格率の推移を、直近12回分のデータをもとに詳しく解説します。歯学部を目指す受験生、歯学部在学生、保護者の方はぜひ参考にしてください。

歯科医師国家試験の合格率推移

以下の表は、第108回から第119回までの歯科医師国家試験の受験者数・合格者数・合格率をまとめたものです。第108回〜第117回は厚生労働省資料、第118回・第119回は厚生労働省の各回発表資料をもとにしています。 

回数実施年受験者数合格者数全体合格率新卒合格率既卒合格率
第108回2015年3,138人2,003人63.8%73.0%47.8%
第109回2016年3,103人1,973人63.6%72.9%47.4%
第110回2017年3,049人1,983人65.0%76.9%46.6%
第111回2018年3,159人2,039人64.5%77.9%43.5%
第112回2019年3,232人2,059人63.7%79.4%38.3%
第113回2020年3,211人2,107人65.6%79.3%43.1%
第114回2021年3,284人2,123人64.6%80.2%36.9%
第115回2022年3,198人1,969人61.6%77.1%35.6%
第116回2023年3,157人2,006人63.5%77.3%42.2%
第117回2024年3,117人2,060人66.1%81.5%39.8%
第118回2025年3,039人2,136人70.3%84.0%44.9%
第119回2026年2,837人1,757人61.9%80.2%27.8%

直近の合格率は「60%台」が中心

直近12回の歯科医師国家試験を見ると、全体合格率はおおむね60%台で推移しています。第118回では70.3%まで上昇しましたが、第119回では61.9%まで下がり、再び60%台前半となりました。第108回から第119回までの単純平均は約64.5%です。

つまり、歯科医師国家試験は「10人受ければ9人前後が合格する試験」ではなく、「3人に1人前後が不合格になる可能性のある試験」と見るべきです。

医学部の医師国家試験と比較すると、歯科医師国家試験は合格率が低く、歯学部に入学した後も、6年間を通じてかなり計画的な学習が求められる試験だといえます。

第118回は70.3%、第119回は61.9%と大きく変動

近年で特に目立つのが、第118回と第119回の差です。

第118回では、受験者3,039人に対して合格者2,136人、全体合格率70.3%、新卒合格率84.0%という比較的高い結果でした。 

しかし翌年の第119回では、受験者2,837人に対して合格者1,757人、全体合格率61.9%、新卒合格率80.2%に低下しました。前年と比べると、全体合格率は8.4ポイント低下しています。 

このことから、歯科医師国家試験の合格率は毎年一定ではなく、年度によって大きく変動することが分かります。したがって、受験生や保護者が見るべきなのは「単年度の合格率」だけではありません。複数年の推移を見ながら、その大学の教育体制や進級・卒業判定、国家試験対策の仕組みを総合的に判断する必要があります。

新卒と既卒の合格率には大きな差がある

歯科医師国家試験で最も重要なポイントの一つが、新卒と既卒の合格率の差です。

直近の第119回では、新卒者の合格率が80.2%だったのに対し、既卒者の合格率は27.8%でした。つまり、新卒では約8割が合格している一方で、既卒では4人に1人程度しか合格していない計算になります。 

この傾向は第119回だけではありません。第118回でも新卒合格率84.0%、既卒合格率44.9%であり、新卒と既卒の間には大きな差がありました。 

新卒の合格率が高くなりやすい理由としては、大学の授業・卒業試験・国家試験対策が連続しており、学習環境が整っていることが挙げられます。一方、既卒になると、学習ペースの維持、モチベーション管理、弱点分野の修正、生活リズムの安定などを自分で管理しなければなりません。

歯科医師国家試験では「一度不合格になってから再挑戦すればよい」と考えるのは非常に危険です。合格可能性を高めるためには、できる限り新卒時に一発合格を狙うことが重要です。

歯科医師国家試験の合格率が低めに出る理由

歯科医師国家試験の合格率が60%台で推移しやすい背景には、いくつかの要因があります。

まず、試験そのものが単純な知識暗記ではなく、臨床判断力を問う内容を含んでいる点です。歯科医師国家試験では、一般問題や必修問題だけでなく、臨床実地問題も出題されます。厚生労働省資料では、一般問題は1問1点、臨床実地問題は1問3点として扱われるとされています。 

また、合格基準には相対基準と絶対基準の両方の考え方があります。領域A・領域Bでは、受験者の質の変動に左右されず、歯科医師として必要な知識・技能を評価するために相対基準が用いられます。一方、必修問題は歯科医師として必ず備えるべき基本的知識・臨床能力を確認するため、絶対基準で評価されます。 

つまり、歯科医師国家試験は「総得点だけ高ければよい試験」ではありません。領域別の基準、必修問題の基準をそれぞれクリアする必要があるため、苦手分野を残したまま受験すると不合格リスクが高まります。

第119回の結果から見える注意点

第119回歯科医師国家試験では、全体合格率が61.9%まで低下しました。これは、第118回の70.3%と比べると大きな下落です。

特に注目すべきは、既卒者の合格率が27.8%にとどまったことです。第118回の既卒合格率は44.9%だったため、既卒者にとって第119回はかなり厳しい結果だったといえます。 

この結果から分かるのは、歯科医師国家試験では「新卒時の学習完成度」が非常に重要だということです。既卒になってから学習を立て直すことは可能ですが、合格率の数字を見る限り、新卒時よりもかなり厳しい戦いになります。

歯学部在学生は、6年生になってから慌てて国家試験対策を始めるのではなく、低学年から基礎科目を固め、臨床科目に入った段階で知識をつなげていく必要があります。

歯学部受験生が合格率を見るときのポイント

歯学部を志望する受験生や保護者が国家試験合格率を見る際には、単に「大学別の合格率が高いか低いか」だけで判断しないことが大切です。

見るべきポイントは、次の3つです。

第一に、新卒合格率です。国家試験は新卒時に合格することが最も重要であり、新卒合格率が安定して高い大学は、在学中の国家試験対策が機能している可能性があります。

第二に、受験者数です。合格率が高くても、卒業試験や進級判定によって国家試験の受験者が絞られている場合があります。受験者数、出願者数、卒業者数などもあわせて見る必要があります。

第三に、複数年の推移です。単年度だけ高い合格率を出していても、翌年に大きく下がることがあります。少なくとも3〜5年程度の推移を確認することで、その大学の安定性が見えやすくなります。

歯科医師国家試験に向けた学習対策

歯科医師国家試験で合格を目指すためには、単なる直前暗記では不十分です。特に近年は、知識を臨床場面でどう使うかが問われる傾向が強く、基礎と臨床を結びつける学習が重要です。

まず、低学年では解剖学、生理学、生化学、病理学、微生物学、薬理学などの基礎科目を確実に理解しておく必要があります。これらの知識は、臨床科目に入ってから診断・治療方針を考える土台になります。

次に、中学年から高学年では、保存、補綴、口腔外科、小児歯科、矯正、歯周病、放射線、麻酔、口腔衛生などの臨床科目を横断的に整理することが重要です。国家試験では、科目ごとに独立した知識だけでなく、患者の状態をもとに総合的に判断する力が求められます。

さらに、6年生では過去問演習と模試の復習が中心になります。ただし、過去問を解くだけではなく、「なぜその選択肢が正しいのか」「なぜ他の選択肢は誤りなのか」まで説明できる状態にすることが大切です。

まとめ:歯科医師国家試験は新卒一発合格が重要

歯科医師国家試験の合格率は、直近12回で見るとおおむね60%台で推移しています。第118回は70.3%と高い合格率でしたが、第119回では61.9%に低下しました。

また、新卒と既卒の合格率には大きな差があります。第119回では新卒合格率80.2%に対し、既卒合格率は27.8%でした。 

このデータから分かるのは、歯科医師国家試験では「新卒時に合格すること」が極めて重要だということです。歯学部に入学することがゴールではなく、6年間を通じて国家試験合格に必要な学力を積み上げることが求められます。

歯学部を目指す受験生は、大学入試の偏差値だけでなく、国家試験合格率の推移、新卒合格率、進級・卒業判定、学習支援体制まで確認することが大切です。そして歯学部在学生は、低学年から基礎を固め、臨床科目と結びつけながら、計画的に国家試験対策を進めていきましょう。

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