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防衛医科大学校の生活は過酷?現役生の1日スケジュールと知られざる日常を解説

防衛医科大学校は、防衛省に所属する「特別職国家公務員」を養成する機関です。一般的な医科大学とは異なり、学生は「自衛官」としての身分を併せ持つため、その日常生活は厳格な規律に基づいたものとなります。

ここでは、防衛医科大学校における標準的な1日のスケジュールと、特有の制度について解説します。

平日の基本タイムスケジュール

学生は全員、校内の学生舎での居住が義務付けられており、起床から消灯まで規則正しい集団生活を送ります。

時間項目内容
06:30起床・日朝点呼起床後、直ちに整列し人員確認と健康状態の報告を行う。
07:00清掃・朝食分担区画の清掃を実施後、学生食堂にて朝食を摂る。
08:30課業開始午前中の講義。制服(常務服)を着用して受講する。
12:00昼食午後の講義に向けた休憩および食事。
13:00午後講義専門科目や一般教養、防衛学などの講義が行われる。
15:30校友会(部活動)運動部を中心とした部活動。身体能力の維持も重視される。
18:00夕食・入浴自由時間を含むリラックスタイム。
20:00自習時間居室や自習室にて、国家試験や定期試験に備えた学習を行う。
22:30日夕点呼翌日の予定確認。服装や居室の整理整頓状況の点検も含む。
23:30消灯翌日の活動に備え、完全消灯・就寝。

防衛医科大学校ならではの教育・環境的特徴

制度上の身分と経済的支援

学生は入学と同時に「自衛官」としての身分が付与されます。そのため、学費および入学金は無料であり、さらに毎月約11万円の「学生手当(給与)」と、年2回の期末手当が支給されます。これは、学業と訓練を「公務」として遂行することに対する報酬という性質を持ちます。

防衛学と専門訓練

医学教育カリキュラムは一般の医科大学と同様ですが、それに加えて「防衛学」の講義が行われます。また、夏季休暇等の期間を利用し、自衛隊の駐屯地での宿泊体験や、部隊実習、救急医学に関連する野外訓練などが実施されます。

規律ある集団生活

全寮制(学生舎生活)は、将来、医官(医師である自衛官)として任務にあたる際に必要不可欠な「協調性」と「リーダーシップ」を養う場と位置付けられています。学年を超えた縦のつながりと、同期との横のつながりが非常に強固になるのが特徴です。

進路と義務年限について

卒業後は医師国家試験合格後、陸・海・空の各自衛隊に「曹長」として配属され、幹部候補生学校での教育を経て「2等陸・海・空尉」に昇進します。

その後、防衛医科大学校病院などで研修医として勤務しますが、卒業後9年間は自衛隊に勤務する義務があります。この期間中に退職する場合は、育成に要した費用を返還する制度がある点には留意が必要です。

まとめ

防衛医科大学校の生活は、医学徒としての研鑽と、自衛官としての規律維持を両立させる極めて密度の高いものです。経済的なメリット以上に、特殊な環境下で強い精神力と連帯感を育むことができる点が、他の医科大学にはない最大の特徴と言えます。

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