京都府立医科大学が、英語の採点ミスによって2人の追加合格者を認定しました。大学側は謝罪とともに対策委員会を設置し、再発防止に取り組む姿勢を示しています。公平・適正な選抜制度の確保が、医大入試において重要であることを改めて強調した発表となりました。
ミスの発端
- 2025年2月25日に行われた医学部一般選抜(前期日程)の英語試験において、小説を題材にした「問題II(11)」の記述式採点にばらつきがあると、2025年4月7日に学外から指摘が入りました。
再採点の結果
- 同英語II(1)~(12)の記述問題全体を再点検したところ、採点プロセスに複数人チェックが不十分だったことが判明し、誤差があった受験者について再評価を実施。その結果、新たに2名が合格と認定されました。
合格者への対応
- 該当の2名には個別に連絡が行われ、合格通知書が改めて発行されました。
大学側の謝罪と再発防止策
- 受験生・家族・関係者に対し深くお詫びし、
- 受験者の意向を最優先した対応
- 不利益が生じた場合の学修サポートの実施
- 「再発防止対策検討委員会」の設置を通じて信頼回復に尽力すると表明。
今回のような採点ミスは、受験者にとって人生を左右し得る重大な問題です。京都府立医科大学は早期に誤りを認め、透明性ある再採点と追加合格の措置を取ったことは評価されるべきです。今後は信頼回復のため、第三者を含む厳格な採点体制とチェックの仕組み強化が求められます。
参考リンク 京都府立医科大学 令和7年度京都府立医科大学一般選抜(前期日程)の英語における採点の誤りについて
- 医学部入試で相次ぐ採点ミス・出題ミス事例まとめ(2020~2025年)
- 京都府立医科大学、2025年度英語採点ミスで追加合格者を発表|公平な選抜体制に向けた再発防止策も公表
- キーエンス財団の給付型奨学金を医学部生は利用できるのか
- なぜ首都圏に私立医学部が集中していてこれは誰にとって有利なのか?
- 私立医学部 志願者数推移(2011年度~2025年度)まとめ
