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兵庫医科大学病院 新病院棟 建設プロジェクト:2026年秋の開院に向けた詳細概要

兵庫医科大学(兵庫県西宮市)が進めている開学50周年記念事業の中核、兵庫医科大学病院「新病院棟」について、公開されている建築概要や最新の導入予定機能などを紹介します。

兵庫医科大学は、西宮キャンパスの再編に伴い、次世代の医療ニーズに対応する「新病院棟」を建設しています。「Human Centered Hospital(「ひと」が主役の未来型スマート病院)」をコンセプトに、高度な専門医療、災害対応能力、およびデジタル技術を活用した効率的な診療体制の構築を目指しています。

1. 建築・施設概要

新病院棟は、最新の免震技術と水害対策を施した地上15階建ての大規模建築です。

項目詳細データ
開院予定2026年9月(予定)
所在地兵庫県西宮市武庫川町1番1号
階数・高さ地上15階、塔屋1階(ヘリポート設置) / 高さ 約73m
延床面積約71,000㎡
建築面積約5,550㎡
病床数801床(病院全体では922床を予定)
構造鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)、免震構造
設計・施工設計:久米設計 / 施工:鹿島建設

2. 医療機能の高度化と連携

新病院棟の完成により、これまでキャンパス内に分散していた外来機能や中央診療部門が一箇所に集約されます。

  • 救急医療の迅速化: 屋上にヘリポートを新設し、隣接する「急性医療総合センター」と各階でフラットに接続。救急搬送から手術室・ICUへの移動距離を最短化し、救命率の向上を図ります。
  • 診療部門の最適化: 外来・検査・治療・入院の各機能を効率的に再配置し、患者の院内移動負担を軽減するとともに、医師・スタッフ間の連携を強化します。

3. 災害拠点病院としてのレジリエンス(復旧力)

武庫川に隣接する立地条件を考慮し、国内最高水準の防災機能を備えています。

  • 浸水対策: 武庫川の氾濫等に備え、電気・機械設備や主要な診療機能、メイン玄関フロアを「2階以上」に配置。1階部分には止水壁や防水シャッターを設置し、重要インフラの維持を確実にします。
  • 免震構造の採用: 建物基礎部分に免震装置を設置。地震時の揺れを大幅に低減し、精密医療機器の損傷防止と、発災直後の継続診療を可能にします。

4. 医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進

スマート病院の実現に向け、先進的なIT・AI技術の導入が進められています。

  • AIによる病状説明要約: 医師が行う病状説明をAIが自動要約し、電子カルテに記録するシステムを大学病院として全国に先駆けて導入予定。記録作業の削減と正確性の向上を目指します。
  • デジタル受付・案内: マイナ保険証を活用したオンライン資格確認や、スマートフォンの活用による院内ナビゲーション、予約管理システムの高度化が検討されています。

5. アメニティと地域開放スペース

患者、家族、および地域住民の利便性向上のため、低層階を中心とした施設拡充が行われます。

  • 医大モール(1・2階): コンビニエンスストア、レストラン、カフェなどが並ぶ商業エリア。地域住民も利用可能なオープンな設計となります。
  • ホスピタルアートの導入: 院内にアート作品を配置し、療養環境の質を高める取り組み(アーツ・プロジェクト)が実施されます。
  • むこキッチン(7階): 武庫川を一望できるスタッフ専用食堂を設置。良好な就業環境を整えることで、医療サービスの質向上に繋げます。

6. 今後のスケジュール

  • 2023年5月: 着工
  • 2025年12月: 竣工(予定)
  • 2026年9月: 新病院棟 開院(予定)

2026年秋の開院により、兵庫医科大学病院は阪神間における高度急性期医療の要として、ハード・ソフトの両面で大幅なアップデートを遂げることになります。

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